国内TOPが世界TOPに挑む、山田海南江がバストス戦へ
国内TOPが世界TOPに挑む、山田海南江がバストス戦へ
ONE FIGHT NIGHT 20
3月9日(土)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE FIGHT NIGHT 20」において、山田海南江(IGLOO)とマイサ・バストス(Art of Jiu Jitsu)のアトム級サブミッショングラップリングマッチが決定した。
先月より対戦こそ決まっていたものの、ビザの取得状況により発表が直前になったという同一戦は、「国際女性デー」を記念して行われるONE初となる女性オンリーの大会で行われる。
マイサは、2019年の黒帯1年目でIBJJF世界柔術選手権を優勝して以降、同大会を4連覇。世界ノーギ選手権でも黒帯で4度の優勝と、世界が認めるギとノーギの絶対王者である。
対する山田は、幼少期よりレスリングと柔道に打ち込み、数々のタイトルを手中に収めてきたアスリートで、柔術転向後もこれまで培ってきたテクニックをベースに、2022年のIBJJF世界柔術選手権で入賞(紫帯ルースター級)し、黒帯となった現在も国内で圧倒的な強さを誇っている。
昨年のADCCアジア・オセアニアトライアル(-55kg)で準優勝だった山田は、本戦出場を目指し、5月のトライアルに再び挑戦する最中の大一番=マイサ戦となるが、Jiu Jitsu NERDメディアディレクター・橋本欽也が「山田海南江以外にない」と断言する通り、ただの挑戦で終わらせてはならない。
リング+サブミッショングラップリングという環境下ではあるが、国内トップが世界トップに対して、どこまで通用するのか試金石となる戦いでもある。
レスリングスキルであれば山田に分があるとしても、マイサはそれを補って余りあるガードワークやサブミッションを有している。ポイントゲームでない点を鑑みれば、山田は動き続けて勝機を見出すことになるのか、ファーストコンタクトから目が離せない一戦となりそうだ。