「香椎照葉近隣の方に柔術を」スタートから一年半、トライフォース照葉代表・丹裕に訊く

福岡県福岡市にある照葉積水ハウスアリーナの武道場を拠点とするトライフォース照葉は、トライフォース柔術アカデミーの黒帯・丹裕がヘッドインストラクターを務める道場だ。

常設道場ではないが、広くて綺麗、理想的な設備を有するスポーツ施設内で行われている照葉は、スタートから約一年半が経過したところ。小学生から50代まで幅広い層が通い、少しずつ盛り上がっているという丹に道場の現状やトライフォースのブランドについて語ってもらった。

――本日はよろしくお願い致します。まずは、ヘッドインストラクターである丹裕さんの柔術ヒストリーについて教えて頂けないでしょうか？

丹：大学進学の為に上京して1997年に正道会館柔術クラス（現ストライプル）に入り、平直行先生、本間聡先生のもとで柔術を始めました。早川光由先生ともそこで出会いました。

――きっかけは正道会館の柔術クラスだったのですね。

丹：2000年、2001年、2003年とまだ世界大会がブラジルでやっていた時代に、ブラジルでの修行も経験しています。中井祐樹先生にいろんな道場に連れていってもらったり、塩田GOZOさんと共同生活をしたりしていました。練習自体はアリアンシでやっていました。

プロ柔術GI01、GI03に出場したこともあります。残念ながらどちらも負けています（笑）

――国内初のプロ柔術興行＝プロ柔術GIの第1回大会（2002年4月）から参戦されていたのですね。

丹：2004年に早川先生がトライフォースを立ち上げ、トライフォース所属となり、2013年に早川先生から黒帯を授与されました。

――現在は黒帯になって11年になる丹さんですが、昨年、トライフォース照葉を設立したきっかけというのは何だったのでしょうか？

丹：2008年に中山徹さんがトライフォース五反田を設立して、そこでインストラクターをやらせてもらえることになりました。2013年、子供が生まれるタイミングで福岡に帰ることになり、それまで五反田でインストラクターをやっていました。

2016年にトライフォース博多ができ、そこでまたインストラクターを再開しましたが、2022年でトライフォース博多でのスタッフ業務を離れて、家の近くで柔術をやれる場所をつくろうと、スタッフの原口久志と2人で練習を始め、2023年4月にトライフォース照葉をスタートしました。

――スタートから約一年半が過ぎたといったところですね。現在の状況などはいかがでしょうか？

丹：20時から22時まで、火木土の週3回、毎回5〜10人ほど集まっています。

――会員さんの特長など、どんな雰囲気の道場でしょうか？

丹：30〜40代のメンバー中心に、下は小学生から上は53歳まで在籍しています。格闘技は全くの初めての方、柔道経験者、元プロのキックボクサー、寝技の技術をMMAや柔道に活かしたい方などが一緒に練習しています。

仕事のあとの趣味として無理せず楽しく練習していますが、そんな中でも試合に挑戦する人も出てきています。

――トライフォース照葉は、照葉積水ハウスアリーナという福岡市のスポーツ施設で開催されています。常設道場ではありませんが、広くて綺麗な施設の中で行われていますよね。

丹：新しい施設ですので、快適に練習できています。試合会場としても使われている場所ですので、試合のついでに出稽古に来てくれる人もいたりします。

――常設道場を考えることはあるのでしょうか？

丹：物件を探してはいるのですが、今の所良縁に恵まれてません。照葉積水ハウスアリーナのスタッフの皆様にもよくしてもらっていますし、しばらくはここでやることになるかなと思います。

――これだけの施設ですから、通われている方は絶対嬉しいですよね。では、話題を変えまして、トライフォースの支部もどんどん増えておりますが、丹さんが考えるトライフォースブランドというのは、どういうものでしょうか？

丹：トライフォースには共通のカリキュラムがあり、トライフォース照葉ではその中でもベーシックカリキュラムの技を中心にクラスをおこなっています。

体型や身体の柔らかさなどに関係なく使える基本の技術がベーシックカリキュラムに網羅されていますので、それらをクラスで満遍なくおこないます。教える側としては自分の得意な動きだけをクラスでやってしまいがちなので、そうならない仕組みはありがたいです。

出張や帰省などのついでにいろんな支部からの出稽古があり、地方で柔術をやっていながら全国の支部との繋がりがあるのは嬉しいです。

――このカリキュラムこそ、トライフォースの最たる強みと言えそうですね。では、最後になりますが、今後の目標があれば教えてください。

丹：少しずつメンバーも増えて充実しています。この場所を通して、香椎照葉近隣の方にもっとブラジリアン柔術、トライフォース柔術を広げていければと思っています。

――ありがとうございます。今後の発展に期待しております。

• トライフォース照葉公式サイト
• トライフォース照葉Instagram