SJJIFワールド&JBJJF全日本ノーギで優勝!! 大野智輝が語る両大会と今後の戦い
SJJIFワールド&JBJJF全日本ノーギで優勝!! 大野智輝が語る両大会と今後の戦い
SJJIF WORLDS 2024
9月26日(木)~9月29日(日)、愛知県武道館で開催されていた、SJJIF「ワールド 2024」における紫帯ライトフェザー級で優勝したのが、CARPE DIEM 広尾の大野智輝だ。
大野は同月23日のJBJJF「全日本ノーギ」(紫帯ライトフェザー級)でも優勝しており、2週連続で世界&日本を冠するトーナメントを勝ち抜いた。
昨年のIBJJF「ワールド」では、ジュブナイル2(青帯ライトフェザー級)で表彰台に上がり、今年の「ワールド」では4回戦まで勝ち進んでいる大野。世界との戦いを見据えて、現在も高いレベルで柔術とレスリングに取り組む、期待の10代に話を訊いた。
――JBJJF「全日本ノーギ」&SJJIF「ワールド」を優勝しました。率直な感想を教えてください。
大野:最近は大学受験の準備で練習があまりできていなく、不安がありましたが、優勝することができてよかったです。
――23日には、東京で「全日本ノーギ」を戦ったばかりですが、疲れは残ってなかったでしょうか?
大野:練習不足でしたので体力的な不安はありましたが、試合の疲れはなかったです。JBJJF「全日本ノーギ」とSJJIF「ワールド」もコンディションが良いまま臨めました。
――ノーギからギへの切り替えはどうでしたか?
大野:普段からギとノーギの練習をしているので、試合に向けた切り替えは特になかったです。
――なるほど。では、まず全日本ノーギについて教えてください。2回戦からの登場で、対戦相手は澁谷選手を破った前田遊選手でした。総合の実力者で同じ10代の選手です。翌週のワールドでも戦うことになりますが、この試合を振り返ってみていかがですか?
大野:チームメイトの澁谷選手との試合で、前田選手が飛びつきクローズドガードから腕十字を極めているのを見て、相手のガードに入らないように気をつけました。
ただ、ギとノーギも相手のガードに入らないように心掛けているので、試合運びはいつもと変わりませんでした。SJJIF「ワールド」の対戦も引き込んでのクローズドガードに入らないように気をつけて、最近練習で強化しているトップからのパスという戦略でした。いいポジションを取り続けてポイントを重ねて勝つことができたのは満足しています。
――決勝で対戦した百武直宏選手も総合の選手ですが、今度は経験豊富なベテランの選手が相手となりました。同じ総合の選手でもタイプが違ったと思います。
大野:MMA選手はフィジカルが強くて勢いよく攻めてくる印象がありましたが、2人とも全くタイプが違いました。何も気にしないでいつもと同じように自分のスタイルで対戦しました。試合終盤でスタンドの攻防がありましたが、レスリングのテクニックを活かして、危なげなく勝つことができたのでよかったです。
――さて、全日本ノーギでは、カルペディエム青山・時任飛鳥選手がケガで欠場することになりました。正直、大野選手との試合を観てみたかったですが、対戦は意識しましたか?
大野:決勝戦で対戦すると思っていたので意識はしてました。時任選手はフィジカルが強くてスタンドからトップで積極的に攻めるスタイルなので、引き込まずにスタンドの攻防からポイントを取ろうと考えていました。普段あまり練習する機会がないので対戦してみたかったです。
――では、ワールドについても教えてください。今回は3試合戦っての優勝でしたが、振り返ってみて、どのように感じていますか?
大野:失点しないで一本を狙った試合では、ちゃんと極めれたので内容には満足しています。
ですが、反省点はいいポジションから逃げられる場面もあったので練習して修正します。国際大会の雰囲気を緊張なく試合ができたのはいい経験になりました。
――今大会で得た手応え、あるいは、課題などはあるのでしょうか?
大野:自分が最近注力して取り組んでいる、トップからガードに入らずにパスすること、そしてボトムからはベリンボロからのバックテイクのどちらも試合で発揮することができたので、練習の成果がでています。
ですが、いいポジションを取っているのに極めきれないことがあるので、そこは課題だと思います。
――大野選手にとっては、IBJJF「ワールド」を見据えた戦いになると思います。課題と言われているフィジカルもそうですが、世界と戦うためにこれから身に付けないといけないと思っていることは何でしょうか?
大野:今年のIBJJF「ワールド」は4回戦で体力切れで負けてしまいました。パワー差は感じなくて、やれると思いましたが、連戦でも力を残せる持久力と試合運びは必要だと思いました。
普段から練習と試合も力を使い過ぎないように心掛けていますが、拮抗する対戦だと力を使う場面が多くなるので、短い時間で極めて勝つ練習を考えていきます。
――次戦は、道着の全日本になりますか? そうであれば、ここに向けた意気込みを教えてください。
大野:JBJJF全日本は思い入れのある大会です。去年はジュブナイルで、今年からアダルトカテゴリーになりますが、JBJJF全日本は2016年のキッズから参加し続けて、2017年から去年大会の2023年まで出場カテゴリーで連覇しているので、アダルトカテゴリーでも優勝を狙いたいです。
大会時期は大学受験と重なりますが、バランスをとって試合に挑めるように調整していきたいと思います。
――ありがとうございます。今後の戦いに期待しています。