ONEデビュー戦を飾った世羅智茂に訊く、試合の戦略や笑顔の理由とは
ONEデビュー戦を飾った世羅智茂に訊く、試合の戦略や笑顔の理由とは
ONE Friday Fights 76
Photo by ONE Championship
8月23日(金)タイのルンピニー・スタジアムで開催された「ONE Friday Fights 76」のライト級サブミッショングラップリングマッチにおいて、一本勝ちでONEデビュー戦を飾った世羅智茂。
身長差のあったロシアのマゴメット・マティエフを相手に、積極果敢に極めを狙っていったが、やりづらさはなかったのか。試合の戦略や今後のことなど、ONEの大舞台で戦い終えた世羅に話を訊くことができた。
――ONEデビュー戦で一本勝ち、おめでとうございます。まず、対戦相手のマゴメット・マティエフ選手とは20cm近い身長差がありました。どのような戦略、あるいは、イメージをもって試合に臨みましたか?
世羅:身長差はかなりありましたが、相手も僕が小さい分のやりづらさはあるだろうと思ってあまり気にはしませんでした。
ただ長いリーチを活かした飛びつき系の技は怖いので、その一発を警戒しながら最初は少し様子見をしつつ、組んでいこうと思ってました。
――入場からコールを受けるまで終始笑顔だったように思います。これは、楽しもうと意識していたのか、あるいは、本当に楽しかったのか。笑顔の理由みたいなものはありますでしょうか?
世羅:笑顔は自然に出ました。
僕の試合は第一試合だったんですが、入場して会場を見ると想像以上にお客さんが多くて盛り上がっていたので、嬉しくなって自然と笑顔になったんだと思います。
あくまでムエタイがメインの大会なので、そこでのグラップリングの試合がどれだけ注目されるんだろうと気になっていたので、あの盛り上がりには驚きました。
――試合ではマゴメット選手の長い手がいきなり首まで伸びてきた一方、飛びつき腕十字や相手の長い腕を跨ぐような三角絞めも極めましたが、どの程度、世羅選手の思い通りに進んだのでしょうか?
世羅:相手はガードファイターという認識だったので、僕がテイクダウンするか相手が引き込みなどで下になって、トップから削る展開になると予想してましたが、全く逆になりました。
――そうだったのですね。試合後「サワディ-カップ」と絶叫された後は、タイ語で何と語ったのでしょうか?
世羅:「私はセラです。勝つことができて嬉しいです。ありがとうございます」と、タイ語で言いました。
知り合いにタイ語を話せる人がいて、その人に試合前日に教えてもらって一夜漬けで覚えました。
――さて、ONEのライト級サブミッショングラップリングでは、ケイド・ルオトロ選手が王者です。現時点でどの程度意識していますか?また戦いたい気持ちはありますか?
世羅:世界一であるルオトロに僕がどうこう言える立場でもなく、特に意識はしていません。ただこのままONEで勝ち星を積み重ねればそういったチャンスも来るかもしれません。その時はもちろん戦いたいです。
――最後に日本で応援していた方々にメッセージをお願いします。また何か宣伝などもあれば、この機会にぜひよろしくお願いします。
世羅:日本で応援してくれた皆さん、ありがとうございます。また会場にも日本人の方が観戦に来ていて非常に嬉しかったです。
またONEで戦えるタイミングが来たら応援よろしくお願いします。
最後に宣伝ですが僕個人でやっている教則動画のサイトがありますので、気になる方はチェックしてください。
――ありがとうございました。ONEの第2戦についても期待して待ちたいと思います。
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