【メディアディレクターコラム】 第4回 ONEサブミッショングラップリングのオファー
【メディアディレクターコラム】 第4回 ONEサブミッショングラップリングのオファー
Column
先週末の金曜日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONEフライデーファイツ55」にて石黒翔也vs寒河江寿康が行われた。
海外で開催のMMAイベントで日本人対決が組まれるのは異例中の異例で、記憶が確かならば過去に例がないことと思われる。
かねてよりONEで行なわれるサブミッショングラップリングマッチでは数々の日本人選手が起用されてきているが、正直戦績はいまひとつどころか惨敗といっても過言ではない。
そんな中でも相変わらず日本人選手が起用され続けているのは有り難いことだし、海外で試合の機会を作ってくれているONEには感謝しきりだ。
当初、このカードはONEが新たに立ち上げる別ブランドのイベントで行なわれる予定だったが、いつの間にかそのプランは立ち消えになり、ONEのレギュラー大会の中に組み込まれて行われた。
そして最初はまったくの別カードでプランニングされていたがマッチメイクの中で、紆余曲折ありこの顔合わせに落ち着いて正式決定となったという経緯がある。
カード決定までにはいろいろあったが、それでも無事に行われたのは急なオファーにも関わらず快諾してくれた両選手の決断の速さと普段からの準備、そしてスクランブル発進にも対応可能な日々のコンディショニングに他ならない。
ここ最近のONEは先日の山田海南江vsマイサ・バストスや今回の石黒翔也vs寒河江寿康など、やもすれば日本人贔屓とも取れる、日本人を多数起用したマッチメイクが続いている。
さらに水面下では次、さらにその次の試合オファーの交渉も行っており、今後もこの日本人選手起用の流れは続いていきそうに感じる。
そこで選手たちにはぜひ心して欲しいのは、こういったチャンスを逃さないでもらいたいということ。
前述した通りにオファーから試合まで1か月もないタイミングというのはザラにある。
そこでこの出場オファーに対し、ほぼ即答でOKできたのが、今回出場した2人だ。
ONEがサブミッショングラップリングマッチに力を注いでいて、さらに日本人選手起用に熱心なこのタイミングは誰にでもチャンスがあるといっていい。
それを掴むことができるかどうかは、こういった急なオファーに対応できるか否かなのだ。
画像 (C) ONE Championship