「ROMAN 2」目前!! NAOYOSHI代表が語る日沖発 vs ペケーニョ決定の経緯やオリジナル柔術とは
「ROMAN 2」目前!! NAOYOSHI代表が語る日沖発 vs ペケーニョ決定の経緯やオリジナル柔術とは
ROMAN 2

ROMAN実行委員会代表・弘中邦佳氏(左)と、同代表のNAOYOSHI氏(右)
Ⓒ関口有貴子/ROMAN
4月27日(日)、都内・GENスポーツパレスでは「みつ葉グループ presents ROMAN 2」が開催される。
時間無制限バーリトゥード、道着着用MMA、新柔術の3つの試合形式で行われる同イベント。
今大会では、関根秀樹 vs ゲイ・ババカールの時間無制限無差別級バーリトゥードをはじめ、アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ vs 日沖発の道着着用MMAや、ランジェル・ロドリゲス vs 白木大輔、柳井夢翔 vs 森戸新士によるROMAN柔術無差別級トーナメントなど見所満載のラインナップだ。
大会を目前に控え、トライフォース柔術アカデミー創設メンバーの一人であり、ROMAN代表のNAOYOSHI氏に話を訊くことができた。
――NAOYOSHI CEO、本日はよろしくお願い致します。
NAOYOSHI:よろしくお願いします。
――まずは、Jiu Jitsu NERDの読者に「ROMAN(ローマン)」のことを説明してくれますか?
NAOYOSHI:「ROMAN」は、主に3つの異なったルールを行う団体です。
一つ目は、極力、ルールを無くして時間無制限で戦う「R.O.M.A. Rules(時間無制限バーリトゥード)」、道着を着用したMMAの「ROMAN COMBAT(道着着用MMA)」、そして打撃なしの柔術ルールなのですが、ヒールフックやスラムなどが許される「ROMAN JIUJITSU(オリジナル柔術)」です。
――なぜこのようなルールの大会を開催しようと思ったのでしょうか?
NAOYOSHI:はい、Jiu Jitsu NERDの読者さんは、ほとんど柔術をやってる方だと思うので、「ROMAN JIUJITSU(オリジナル柔術)について話しますね。
まず私が柔術を始めた1990年代は、MMAと柔術が今ほど確立もされて無かったので、今では信じられないと思いますが、2つは同じだと思われてました。なので柔術のスパーリングでも、打撃をしてきたり(笑)、ヒールフックをしてくることは当たり前でした。
競技柔術のルールも全然浸透してなかったですし、審判によってルールも適当でした。
――確か外掛けが反則になるのも、2000年代になってからできたルールですよね。
NAOYOSHI:そうですね。ヒールフックは反則でしたが、昔は競技柔術も今ほどルールは細かくありませんでした。しかしMMAも柔術も競技人口が増えるにつれ、当然ですが、競技として確立され全くの別物になっていきました。
しかし、当時のルールの方が合っていた選手もいたと思うし、格闘技の本質を考えれば、ルールは極力少ない方が良いです。なので、今競技柔術が確立されてる中で、自由度が高いルールを行なってみたら、どうなるんだろうという興味があります。
――4月27日に開催される『みつ葉グループ presents ROMAN 2』では、何試合か「ROMAN JIUJITSU(オリジナル柔術)」か組まれてますね。
NAOYOSHI:それもありますし、今アマチュアの大会開催に向けて動いております。大会と言ってもこのルールだとまだ参加者は少ないと思いますが、昔よくあった大会みたいに、体育館ではなく知り合いのジムとかを借りて小規模な大会をしたいと思っています。
今の柔術愛好家の人は信じられないと思いますが、昔は参加者も少なかったので、よくジムとかで大会が行われてましたね。昔は、20試合くらいしかない大会とかが普通でした(笑)
今は、参加者だけで1000人超えとかの大会もあるのは信じられないですよ。もちろん大会は帯別で行うし安全性もしっかり考慮しますので、Jiu Jitsu NERDを見ている方もぜひ参加してほしいです。ヒールフックなどは絶対格闘技をするにおいて知っておいた方が良い技術ですし。
――それでは、4月27日に開催される「ROMAN 2」の見どころについて教えてください。
NAOYOSHI:なんと言っても、目玉は、日沖発 vs“ペケーニョ“ことアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラの道着MMAの対戦です。
――ペケーニョの参戦にはビックリしました。
NAOYOSHI:私としては、まず日沖選手が参戦してくれたことに驚きでした。
彼は、正統派のMMAファイターのイメージですし、このような大会に出るイメージは無かったので。大会の趣旨などをしっかり話したら、賛同してくれて参加が決まりました。
しかし、嬉しい悲鳴なのですが、日沖選手に見合う相手がなかなかいなくて対戦相手探しに苦労しました。応募もあったのですが、日沖選手の対戦相手としては、なかなかふさわしい相手がいませんでした。
――そこでペケーニョに決まった経緯は?
NAOYOSHI:元々ペケーニョに出てほしいなと思っていて、彼のSNSを見ていたら、意外と道着を着て練習もしていて、もしかしたら出てくれるかもと思ってコンタクトを取ってみたら、トントン拍子に参戦が決まりました。修斗世界王者対決、とても楽しみです。
――門脇英基選手の参戦も驚きました。
NAOYOSHI:前回、清水俊一選手と素晴らしい道着MMAの試合を見せてくれた松本大輔選手との対戦です。門脇選手は、いまでもよく練習しているみたいですし、試合は久しぶりだと思いますので、どこまで動けるか楽しみです。
――試合の展開は予想できませんね。
NAOYOSHI:はい、「ROMAN JIUJITSU(オリジナル柔術)」の試合もありますし、柔術をやってる方にぜひ見てもらいたいです。「ROMAN」はまだ小さい団体で、競技としても確立されてませんので、UFCや柔術のWORLDを目指す選手が参戦する大会ではないと思っております。
しかし、色んな形の格闘技があって良いと思いますし、昔は、今と違って有名になりたい、金持ちになりたいって理由で格闘技をやる人っていうのは皆無だったと思います。
単純に強くなりたいって理由で格闘技を始める人がほとんどでした。そんな人たちの想いが詰まった大会になると思います。
――今日はありがとうございました。大会楽しみにしてます。
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