冠スポンサーを掲げて開催の「KIT8」はメインの日韓戦を森戸が制す
冠スポンサーを掲げて開催の「KIT8」はメインの日韓戦を森戸が制す
買取大吉 presents KIT8
今大会で8回目の開催となった無観客&配信大会「KIT」。
2020年の秋に旗揚げされた同大会は年に2回のペースで定期的に開催されている。
今回から全国でチェーン展開する「買取大吉」が冠スポンサーとなり、大会名も「買取大吉プレゼンツ・KIT8」として開催された。
冠スポンサーの獲得により大会には5人もの海外選手が参戦し、一気に国際色が豊かになった。
アメリカからクレバー・ルシアーノ、カナダからジェイク・マッケンジーらが初参戦し、韓国からは前回大会に引き続きメインに出場したノ・ヨンアムとソン・ウォンジェ、プレリムに参戦のパク・ジフンと国際戦が多数実現。
そこに大会レギュラーの選手たちも加わり、これぞKITというマッチメイクで好勝負も続出した。
本戦はサブオンリーで延長がポイント先取で勝利となるオリジナルのKITルールだけに、互いが極めを狙い合うスリリングな展開の試合も多く見応えは充分。
そこにベテランのマスター黒帯勢たちのいぶし銀の老獪なテクニックを披露する通好みの試合も加わり、プレリムからメインまで全19試合はボリュームたっぷり。
大会のエンディングでは早くも次回大会開催のリリースもあり、「KIT9」は7/28の開催が決定。
ここでは賞金30万円の61kg級・8人トーナメントを軸に、その他のワンマッチをすう試合組む予定とのこと。
今後の大会も見逃せないものとなるのは間違いないだろう。
■黒帯ライト
〇森戸新士 / Leos Jiu Jitsu Academy
vs
×ノ・ヨンアム / Jiu Jitsu LAB
前回大会でノーコンテストに終わった試合のリマッチはディープハーフにこだわるヨンアムとその対処に徹する森戸という試合展開に終始。結果はレフェリー判定で森戸が手堅く勝利した。
■黒帯ライト
〇平田孝士朗 / CARPE DIEM JIYUGAOKA
vs
×村井俊太 / Evermove
両者ともアグレッシブな試合ぶりで人気だけに攻守ともかみ合った好勝負に。平田のパスと村井のガードの魅力がふんだんに披露された試合はゴールデンスコアでスイープした平田が激勝。
■茶帯オープンクラス
〇福島聖也 / CARPE DIEM ASHIYA
vs
×田中大成 / IGLOO
ともにハーフガードを得意とする“ハーフガーダー対決”は福島がレフェリー判定で勝利。体重差が30kgもありながら田中の猛攻を凌ぎつつ、終始圧倒的に攻め切った試合ぶりはお見事だった。
■女子茶帯54.4kg契約
×前澤智 / リバーサルジム東京スタンドアウト
vs
〇高崎栞 / X-TREME EBINA
過去2大会のKITで一本勝ちし勢いに乗る前澤がまさかの敗戦。柔道経験者の高崎がみせたスパイダーからのスイープが華麗に決まり、ゴールデンスコアで劇的勝利。
■マスター黒帯ミドル
〇ジェイク・マッケンジー / GF TEAM
vs
×アサダ・トシオ / BJJ CORE JAPAN
カナダから来日のジェイクはハーフガードに定評がある選手だが、この試合ではハーフではなくクローズドを多用しパスを得意とするアサダを完封。攻め手は少なかったがレフリー判定で手堅く勝利。
■マスター黒帯ミドル
〇クレバー・ルシアーノ / クレバー柔術
vs
×髙谷聡 / パラエストラ吉祥寺
日米のレジェンド対決となったこの顔合わせは今年に赤黒帯昇格が決まっているクレバーが一方的に高谷を攻め続け防戦するのが精一杯。延長での極めきれずだったがクレバーがをレフリー判定をモノにした。
■マスター黒帯ミドル
〇ホジェリオ・クリスト / EVOX BJJ
vs
×嶌崎公次 / Evermove
愛知・豊橋を拠点にするEVOX BJJの総帥であるホジェリオと富山から参戦で村井の師匠・嶌崎の対戦は3:29 三角絞めでホジェリオの一本勝ち。ホジェリオの三角絞めのキレは凄まじい。
■マスター黒帯フェザー
〇塚田市太郎 / ダムファイトジャパン
vs
×浅井悠平 / stArt
KITレギュラー選手の塚田の相手は本職が獣医という浅井が務めた。塚田の攻めに対し本戦は何とか凌ぎ切ったものの、延長戦になるとパスを許しゴールデンスコアで敗退も塚田相手に大健闘だった。
■紫帯ライトフェザー
〇正田皇輝 / ストライプルオハナ
vs
×井田黎 / UJC
ともの20代の今後の柔術シーンを担っていくであろう新鋭対決はゴールデンスコアで正田がV。再三チャレンジしたタックルを決めてKIT連勝中だ。
■紫帯ライト
〇ソン・ウォンジェ / ビクターアカデミー
vs
×熊田堅信 / AXIS
前回大会でKIT初参戦だったソンが連続参戦。今大会でも得意技のフットロックを極めて3:29、一本勝ちを果たし、勝利者インタビューで継続参戦をアピールし次回も参戦が決まった。
■マスター紫帯ライトフェザー
〇水ノ江健志 / CARPE DIEM HIROO
vs
×奥田レオナルド / DRAGON'S DEN
昨年のワールドマスター王者で今年はAJPグランドスラムでも優勝するワールドクラスの強豪の水ノ江がアルゼンチン人のレオ奥田と対戦し、4:08 腕十字を極めて快勝。
■女子青帯フェザー
〇ニコリー・セキタニ / セキタニ柔術アカデミー
vs
×渡辺瑠里子 / AXIS
いま話題の女子トップ青帯のニコリーが満を持してKIT初参戦。相手の渡辺は昨年唯一敗れているということで気合十分で試合に挑み、4:57 腕十字を極めてリベンジ達成。
■女子ジュブナイル青帯ライト
×成田柊 / AACC
vs
〇アナベラ・リンカ・ウォーカー / LEOS Jiu Jitsu Academy
メインカードの幕開けはまだ10代のフレッシュな対戦。中学生の成田と小学生のアナベラの試合は極め狙いの成田の攻めを凌ぎつつ、ゴールデンスコアでスイープしたアナベラが接戦を制した。
「買取大吉 presents KIT8」
日程:2024年2/18(日)
会場:都内某所
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