KIT初の有観客マッチはメインでグラントが一本勝ち!横山vs井手は大熱戦、村井vsBanchoは見応え満載
KIT初の有観客マッチはメインでグラントが一本勝ち!横山vs井手は大熱戦、村井vsBanchoは見応え満載
買取大吉 presents KIT10

2月23日(日)、神奈川県の新百合トウェンティワンホールでは、プロ柔術イベント「KIT」による初の有観客イベント「買取大吉 presents KIT10」が開催された。
プレリミナリーマッチ7試合、本戦14試合。全21試合というボリューム満点のラインナップとなった同イベント。メインイベントでは、イゴール・タナベの代役として参戦したグラント・ボグダノフが、韓国のチョ・ウォンヒと黒帯無差別級で対戦した。
ボトムからアタックするチョに対して、バックをうかがうグラント。チョもグランビーロールを連発して、エスケープを図るが、最後はグラントがトップでチョを捕え、三角絞めからアメリカーナ気味に腕を極めて一本勝ち。メインイベンターの大役を果たした。

セミファイナルでは、横山大鋳と井手史竜による黒帯ライトフェザー級戦が行われ、レフリー判定にもつれ込む大熱戦となった。
上から下から鋭いアタックを連発する両者だったが、延長線に入ると、"後半戦に勝負を懸けていた"という横山がニアスイープを連発して優勢を印象付けた。

また、今大会一番の盛り上がりとなったのは、村井俊太と高橋“Bancho”良明による黒帯ライト級戦だ。
村井による素早い腕十字やオモプラータで幾度となく追い込まれるBanchoだったが、再三のピンチを脱出し、返す刀でパスガードを仕掛けていく。応援団の後押しもあり、躍動するBanchoと、淡々と戦う村井の一戦は、見応え満載の攻防が連発。最後はレフリー判定で村井に軍配が挙がっている。

若き黒帯同士の一戦、正田皇輝と諸澤陽斗によるライトフェザー戦は、延長線ゴールデンスコアで正田の勝利。注目のマッチアップ=伏見達之介と渋澤諒真による茶帯ルースター級は、レフリー判定で僅差の勝負を制した伏見がルースター級デビュー戦を飾った。
その他にも、前澤智を腕十字で破った高本奈月。代名詞のフットロックで岩崎一志を退けたソン・ウォンジェ。得意とするサドルの連携で下林義尚にフットロックを極めた岡澤弘太らが、一本で勝ち名乗りをあげている。