KIT 61kgトーナメント出場へ、渋澤諒真「自分の強い部分を伸ばしていけば...」
KIT 61kgトーナメント出場へ、渋澤諒真「自分の強い部分を伸ばしていけば...」
買取大吉 presents KIT9
7月28日(日)、都内某所では「買取大吉 presents KIT9」が開催される。
今大会の目玉は、61kg・賞金30万円トーナメントであり、すでに国内選りすぐりの軽量級メンバーが名を連ねている。
そんな中、茶帯からアップセットを狙って参戦するのが、2023年のJBJJF全日本選手権茶帯ルースター級を制した渋澤諒真(PATO STUDIO)だ。
過去のKITでも鶴丸雅祥や楢山吉隆を破って2戦2勝、近い将来訪れるであろう、黒帯トップ戦線での戦いを見越して、積極果敢に試合出場を続ける今最も勢いのある選手の一人である。
Jiu Jitsu NERDでは、IBJJFの世界選手権を終えてなお、休むことなくアジア選手権&KITへと歩みを進める渋澤にインタビューを行った。
――世界選手権、お疲れ様でした。まずご自身の試合を振り返って、どのように感じていますか?
渋澤:試合内容は全然ダメダメでした。2回戦で今回優勝したJalen選手(Michael Jalen B. Fonacier)と当たる予定で色々考えていました。
1回戦の相手は、以前試合して勝ったことがあったのであまり対策を考えなかったというのと、相手の動きを見過ぎてしまい、自分から攻めることができませんでした。もちろん、相手選手が強かったのですが、かなり自分にがっかりしました。
――そうだったのですね。次戦はアジア選手権になると思いますが、コンディションやモチベーションはいかがでしょうか?
渋澤:コンディションは悪くないです。減量が上手くいけば全く問題ありません。モチベーションに関しては、ワールドで不甲斐ない試合をしてしまったので、勝ち負けというよりは、その殻を破るきっかけを作りたいという風な気持ちです。
――現在は、母校で保健体育の先生をやりながら、柔術の指導もして、その上で自分の練習といった生活スタイルになると思いますが、現在の練習環境などを教えて頂けますでしょうか?
渋澤:非常勤講師なので、授業だけする働き方になっています。担任などはなく、授業が終われば帰るという感じです。なので、練習は結構できている方かなと思います。
週2回、PATO STUDIOで強化練、週1回コンペティションクラスに参加しています。後は、夜のクラス後のオープンマットでスパーしたり打ち込みをしたりっていう感じです。
また、予定が合う時には、トライフォースのコンペティション練習にも参加させてもらっています。トレーニングは学校にウェイト器具が揃っているので、空き時間にやります。
授業→練習→クラスみたいな生活スタイルです。
――アジア選手権の翌月には、KITの61kgトーナメントがあります。黒帯勢もいる中で、渋澤選手の心境を言葉で表現すると、どのような言葉が当てはまりますか?
渋澤:「ラッキー」です。
茶帯での実績も全日本選手権は優勝しましたが、そこまで多いわけではないですし、ルースターという階級ですし、対戦相手は黒帯で実績のある方ばかりだからです。ラッキーという言葉で表しましたが、本当に出場させていただけて光栄だなと思っています。
――昨年は、JBJJFの全日本アダルト茶帯ルースター級で優勝されましたが、ご自身のnoteでは、黒帯ルースター級を観て「まだまだそこには自分はいけない」と書いていました。この時、決勝で戦った二人(イアゴ・ウエノと高杉魁)も今大会に出場します。昨年、渋澤選手が「差を感じた」ということであれば、現時点では、どのように感じていますか?
渋澤:正直なところ全部です。イアゴ選手のバックを取る精度や高杉選手の体の強さ、気持ちの強さがまだまだ自分には足りてない部分だなと感じました。
現時点で思っていることは、相手より足りてない部分を補うために練習をやることも勿論大事なことだとは思いますが、自分の強い部分を伸ばしていくようにしていきたいと思っています。それができてくれば、黒帯の面子の中でも戦っていけると思います。
――では、KITのルールで勝つには、ずばり何が必要だと感じていますか?
渋澤:頑張る気持ちです!(笑)
――まだトーナメント表は発表されていませんが、現在公表されている選手の中では、誰と対戦したいなどありますか?
渋澤:正直誰と試合しても自分にとっては美味しいので誰でもいいというか、みんな試合してみたいです。
ルースターの選手であれば、そのうち戦う方々なので実力を感じたいし、ライトフェザーの選手であれば、先輩の野村(優眞)さんのカテゴリーの相手なので、勝てばノムさんに大きい顔ができます(笑)
――最後に素朴な疑問なのですが、渋澤選手は試合当日、朝のルーティンとして朝風呂に入るとお聞きしました。お風呂に入るとダルくなったり、疲れが出ちゃったりしませんか?
渋澤:結構緊張するタイプなのでお風呂に入って副交感神経優位にしてリラックスした状態で会場まで向かいたいなっていうのがあって朝風呂します。
そんなに熱いお湯や長く入らないのでダルさとかは特に感じないですね。逆に入らないとずっと緊張が続いて疲れちゃいます(笑)
――そうでしたか。ありがとうございます。今後の戦いに期待しております。