IBJJFパン出場の永尾澪「黒帯になる前から海外での試合経験は少しでも多い方がいい」
IBJJFパン出場の永尾澪「黒帯になる前から海外での試合経験は少しでも多い方がいい」
KINGZ JAPAN Athlete Interview

いよいよ開幕直前となったIBJJFパン選手権。
今大会は3月19日~23日の5日間に渡ってフロリダ州オーランドで開催され、日本からも多数の選手が出場する。
今回、インタビューを紹介する永尾澪(CARPE DIEM SENDAI)は、昨年12月に行われたJBJJF全日本で優勝し茶帯に昇格し、今年2月のマリアナスプロ東京で茶帯デビューに挑んだ。
その大会では階級別で優勝するも、無差別級では敗れたが、今月はマリアナスプロ名古屋でWゴールドを獲得。10月にグアムで開催されるマリアナスオープン出場へのトラベルパックを獲得している。
そして、その戦績を引っさげ、IBJJFパンに出場する永尾の渡米直前のインタビューをお届けする。

──昨年のJBJJF全日本で優勝して茶帯となりました。まずは茶帯になった気持ちから教えてください。
永尾:柔術を始めた頃は茶帯や黒帯は雲の上の存在だと思っていたので自分がここまで来れたのかという嬉しい気持ちと同時に茶帯は足関節が解禁されるので次の大会が楽しみで早く試合したいなと思ってました。
──茶帯デビュー戦だったマリアナス東京では階級別で優勝、オープンクラスでは優勝したソン・ウォンジェに一本負けでした。この戦績についてはどう考えていますか?
永尾:この大会ではオープンクラス優勝でグアム行きのチケットを貰えたので階級はもちろんですが無差別に力を入れて臨んだので、負けてしまいとても悔しかったです。ただ茶帯になって足関節の展開が増えて少し不安があったのですが、攻防はそれなりに出来て悪くなかったので茶帯の初戦としては自信がついたので出場して良かったなと思います。
──ソンとは過去にKITでも敗れており2連敗となりました。前回の試合と今回の試合では何か違いがありましたか?
永尾:前回は組んだ瞬間にフィジカル差を感じて自分の思う様なアタックが出来ずに試合が終わってしまったのですが、今回の試合は2回ほど得意なアタックでパスガードやバックテイクのチャンスを作れたのは大きな違いでした。あとは今回一本負けしてしまった点ですかね(苦笑)

JBJJF全日本で優勝して茶帯昇格した永尾澪。スポンサードされているKINGZ JAPANのメリーナ&アサダから優勝を祝福された。

茶帯デビュー戦のマリアナスプロ東京では過去にも対戦経験があるソン・ウォンジェに一本負け。だが階級別は優勝しており金メダルを獲得した
──先週末にはマリアナス名古屋でWゴールドを獲得してグアムへのトラベルパックを獲得しました。階級別決勝は一本勝ち、オープンクラス決勝戦ではサドンデスの激戦でした。この大会の感想をお願いします。
永尾:内容的には得意な形でのサブミッションやSJJIFルールでのポイントゲームが出来て普段やれない韓国人の選手とも何名か対戦出来たのでとても良かったです。会場に向かう前に仙台から名古屋の飛行機に乗り遅れてしまって新幹線で向かったのですが、乗り換えの時間がギリギリで指定席は全部埋まっていて無事に辿り着けるか焦ったのですが、何とか行けて試合もダブルゴールドを獲れたので本当よかったです。
──トラベルパックを獲得したことで、グアムで開催のマリアナスオープンに初参戦します。マリアナスオープンまでまだ期間があります。マリアナスに向けて何か準備することはありますか?
永尾:無差別級での試合がメインになると思うので練習から自分より大きな相手と組んで準備したいのと、グアムの気候や場所がまだよく分かってないので色々調べたいです。それと大きいスーツケースを持ってないので行くまでに準備したいです。

マリアナスプロ名古屋ではWゴールドとなり、グアム行きのトラベルパックも獲得。10月にはグアムで開催されるマリアナスオープン出場も確定した。
──今週はフロリダでのIBJJFパンに出場します。今大会に出ようと思ったきっかけを教えてください。
永尾:これから先に黒帯になって世界で戦っていく為には、黒帯になる前から海外での試合経験が少しでも多い方がいいと思ったので出場を決めました。そして茶帯になり、世界で自分が今どのくらいの強さなのか知りたいと思ったのがきっかけです。
──IBJJFパンにはCARPE DIEMのアソシエーションからも多数出場します。チームとして何か意識していることはありますか?
永尾:今回CARPE DIEMから出場する選手の中で自分が1番歴が浅く後輩なのでチームとして何か語るのは難しいですが、皆んな各カテゴリーの日本トップ選手でそんな方々と普段自分は一緒に練習出来ているので簡単には負けられないです。周りの人の為にも皆んな同じ気持ちで勝ちにこだわって気合を入れてると思います!
──IBJJFパンで注意していることや、選手などいたら教えてください。
永尾:選手個人はあまり調べてないので分からないのですが、AOJなどの世界的な強豪チームは警戒して、日本とアメリカの試合環境が少し違うので会場に呑まれない様に意識してます。
──もう試合直前になってます。今大会に向けてどんな準備をしてきましたか?
永尾:今大会に限らず大会に向けては常に準備しているので特別何かをしたりはしてませんが、海外の大会はまだ一度しか経験した事がなくて試合の空気感やメンタル面が日本とは全然違うので出国前に意識して身構えれる様に準備してます。
──試合に向けての意気込みをお願いします。
永尾:今大会はIBJJF3大大会(ヨーロピアン・パン・ムンジアル)と言われる中のひとつなので、今までより更に気合を入れて世界の茶帯トップ層になれる様頑張るので応援よろしくお願いします!行き帰り1人なので無事会場に辿り着けるようにも頑張ります。


永尾がIBJJFパンで着用予定のギは、KINGZ「Nano 3.0 Jiu Jitsu Gi」で、昨年から愛用中とのこと。
「これは軽量モデルでA1サイズだと1.27kgしかなく、試合では減量のあるなしに関わらず道着は軽い方が動きやすく感じるのでおすすめです。そして僕は練習と試合の頻度も高いので、洗濯&乾燥を繰り返えすのですが、頑丈かつ縮みにくいのが一番のポイントです!」