IBJJF パンパシでWゴールド! 山田海南江「大会があるないに関わらず常に強くなるために練習をしている」
IBJJF Pan Pacific Jiu-Jitsu Championship 2024
10月25日~27日、オースラリアのメルボルン・スポーツ&アクアティックセンターで開催されたIBJJF「Pan Pacific Jiu-Jitsu Championship 2024」に山田海南江(IGLOO)が出場。25日のノーギ、26日のギでWゴールドを達成した。
ギやノーギを分け隔てなく戦い、国内女子トップ選手の一角として積極的に戦い続ける山田に今大会の振り返りや今度の目標について話を訊くことができた。
――パンパシフィック選手権のノーギ&ギのW優勝おめでとうございます。まずは率直な感想を教えてください。
山田:ありがとうございます。きつい試合ばかりでしたが、しっかり勝ちきれたので嬉しいです。
――今回、オースラリアでの試合出場を決めたのは、どのような狙いがあったのでしょうか?
山田:どちらかというとノーギがメインでした。12月にある「World No-Gi」に挑戦したくて、ポイントを取りに行きました。
そこにギの試合もあったので、来年のムンジアルに向けてポイントを重ねるためにギには出場しました。
――まずはノーギの試合から振り返ってください。韓国のキム・セウン選手との試合でした。キム選手、スタンドも強くて粘り強く戦っていたように見えました。山田選手のXでは、満足されていないようなご感想を書かれていましたが、手応えや課題など感じたことがあれば教えてください。
山田:「World No-Gi」に出たいがために守りに入ってしまった試合になったので、納得できる試合内容ではなかったです。いつもはガンガン攻めるところを少し躊躇してしまった部分はありました。
技術はまだまだだし、ポイントが取りきれなかった部分も含めて、このままでは12月は優勝できないって思いました。
――そうでしたか。大会二日目のギでも、キム選手と対戦します。今度はアドバン1差を守り切る試合となりましたね。
山田:ノーギでもそうでしたが、ガードがとてもうまくて、なかなかアタックに行ききれなかったです。黒帯になって道着の試合で初めて10分試合をして、腕はパンパンになるし試合展開や試合運びを含めて、黒帯ってこういう世界なのかと思いました。
――決勝は元チームメイトのミレーナ選手との対戦でした。タートルガードで守りつつ、要所でパスを決めるなどメリハリのある戦い方をされているように感じましたが、実際はどのような感想だったでしょうか?
山田:ミレーナ選手はトップもボトムもとても上手な選手なので、気持ちだけは負けないようにしようと思って臨みました。試合の中で何回か自分のいいところは出たけど、しっかりポイントに繋げる事ができなかったので、そこはこれからしっかり詰めてやっていかなければならない課題かなと思ってます。
――この後、オースラリアに滞在して練習されるようですが、どのようなプランで練習をされるのでしょうか?
山田:本当は10月頭からオーストラリアに1カ月滞在して修行して試合に望むという計画だったんです。予定していた計画が難しかったので、試合後の2週間だけ滞在して練習する形になりました。
ずっと前からAbsolute MMAで練習をしようと決めていました。ジムがお休み以外は、ひたすら朝から晩まで練習しようと思っています。
――なるほど!今回はノーギ&ギで優勝でしたが、今後の目標としては、どのような試合や大会になりそうでしょうか? また、それに向けて意気込みなどあれば教えてください。
山田:まずは全日本にエントリーしてるので、そこが1番近い大会になります。その後はポイントが足りてると思うので「World No-Gi」に挑戦する予定です。
いつもそうなのですが、大会があるないに関わらず常に自分が強くなるために、進化するために練習をしているので、試合が近いからやってやろうとかはあまりないです。
柔術が今できるという幸せを噛み締めて、いつも生き抜いてます。
――ありがとうございました。今後の活躍に期待しております!