マリアナスオープンでWゴールドの中島琉輝「ポイントゲームが上手い選手よりも、柔術が強い選手に憧れる」
マリアナスオープンでWゴールドの中島琉輝「ポイントゲームが上手い選手よりも、柔術が強い選手に憧れる」
MARIANAS OPEN 2024
グアムで開催された「マリアナスオープン2024」のアダルト青帯でWゴールドを獲得した中島琉輝(AXIS)。
まだ高校生で厳密にはジュブナイル青帯だが、今大会にはアダルトで出場し、並み居る強豪に勝ってのWゴールドに輝いた。
特筆なのは、そのすべての試合で一本勝ちしており、体格差のある選手との試合や、ポイントで先行された相手でも極めて逆転勝ちという試合が多かったことだ。
まだ若く伸びしろばかりの中島琉輝のインタビューは、ムンジアルで3位入賞して以来、2度目の登場となる。
今回はマリアナスオープンでの試合について聞いてみた。
──マリアナス優勝おめでとうございます。大会の感想を教えてください。
中島:ありがとうございます。9月に肺炎になってしまい、SJJIFのワールドにギリギリ間に合ったのですが、その直後にまたこじらせてしまいました。今回、オープンクラスで90kg前後の選手と5試合戦うには体力に自信がなかったので、オープンに出るかはグアムに入ってから考えようと思っていました。結果的に両方勝ててよかったです。
グアムは初めてでしたが、今回は快適なホテルも用意されていて、リラックスできたので、よかったです。試合翌日がフリーだったのは、本当に楽しかったです。賞金がこれほど出る大会は、国内にはないと思うので本当にすごいと思います。
──今大会では階級と無差別ですべての試合を極めて優勝でした。いつも極めて勝つことを意識していますか?
中島:キッズ時代は、勝ち負けよりも極めることが優先でしたが、今年のヨーロピアンからは、試合に出るなら、まずは勝つことを意識しています。レベルが高くなれば、簡単には極まらないので。でもポイントゲームが上手い選手よりも、柔術が強い選手に憧れます。クロン・グレイシーやミカ・ガウヴァオンのように、極めて勝てる選手になりたいです。
──無差別ではグスタボ・ナカハラとの試合が激戦でした。最初にポイントを取られてる中、逆転の一本勝ちでした。その試合の感想を教えてください。
中島:オープンクラスの1回戦で重量級の韓国人選手との試合がきつくて、かなり体力を消耗していたので、グスタボ選手に先に結構ポイントを与えてしまって焦りましたが、焦ると負けると思い、冷静になることを心がけました。極めて勝ててよかったです。
グスタボ・ナカハラとの試合は大激戦の末に逆転の一本勝ち。凄まじい試合だった。
──今年はムンジアルに続き、マリアナスでもメダル獲得しました。海外の大会と日本の大会の違いなどあったら教えてください。
中島:海外の試合は経験も少ないので、食事の心配や、ハプニングもあったり、試合以外が大変です。自分は時差ボケの調整が下手で、今年のヨーロピアンやムンジアルは、3日ほど、本当にきつかったです。グアムは時差ボケはないし、飛行時間も短いので疲れもなく、快適だと思います。
──今大会で印象に残っていることは何ですか?
中島:大会翌日のセレモニーが豪華だったことです。こういう大会はあまりないので、面白いと思います。でも自分はパーティーは苦手なので、緊張しました。セミフォーマル指定でTシャツで行ってしまい、すみませんでした。
──グアムで試合以外に思い出に残ってることがあったら教えてください。
中島:試合翌日に、海でパラセーリングを経験したことです。SUPとカヌーも初めてだったのですが、意外に出来て、試合の緊張もないので本当に楽しかったです。
──今大会で獲得した賞金は何につかいますか?
中島:次の海外遠征に当てたいです。
──来年もまたマリアナスプロが東京と名古屋で開催されます。そこに出てグアムのマリアナスオープンに出たいですか?
中島:グアムが思っていたよりもかなりよかったので、また勝って参加できるといいです。頑張ります。
──今後の目標を教えてください。
中島:今年のアブダビワールドユース、来年のアブダビグランドスラム東京、そしてIBJJFのムンジアルで勝ちたいです。