MMAファイターは勝利ならず… アジア杯・女子カテゴリー
MMAファイターは勝利ならず… アジア杯・女子カテゴリー
ASIA CUP 2024
アジアカップの女子カテゴリーにはMMAで活躍中の須田萌里と平田彩音が出場していた。
須田は昨年のJBJJF全日本で優勝し茶帯に昇格しており、今大会が茶帯デビュー戦。
そして平田は今大会の1ヵ月前に大阪で開催されていたASJJF関西オープンで青帯Wゴールドの戦績を引っ提げての参戦だった。
結果から言えば2人とも初戦敗退の未勝利に終わったが、こうやって本業のMMAと柔術を並行して試合出場しているのは素晴らしいことで継続参戦を期待したい。
そんな女子カテゴリーの茶帯ではフェザーで髙本奈月が、オープンクラスで中山有加が優勝し、両者とも決勝戦を一本勝ちしている。
髙本と中山は海外大会にも積極的に参戦しているだけに、世界標準を目指す身としてはいくらアジアカップとはいえ日本での大会で負けるわけにはいかない。
それだけにこの圧勝ぶりも目標の高さからしたら当然のことといえるし、またそうでないと世界で戦って結果を残すのは難しいだろう。
修斗で2戦2勝の戦績を残す平田彩音(BURST)はアダルト青帯ライトフェザーに出場も1回戦で吉永さくら(パラエストラ岐阜)に敗れる。平田に勝利した吉永はまだ中学生ながらアダルトカテゴリーに出て1勝を挙げたのはお見事。
今大会が茶帯デビュー戦だった須田萌里(SCORPION GYM)はRIZINやDEEP JEWELSで活躍中。今大会ではアダルト茶帯フェザーの3人巴戦で2連敗に終わる。初戦は2-11、その次はキムラで一本負けを喫したが、また柔術にチャレンジしていくとのことで次戦に期待したい。
須田萌里に勝利した髙本奈月(TATORU)と王胤一(Top Brother China)のアダルト茶帯フェザー決勝戦は髙本が腕十字を極めて優勝。高本は2試合連続の一本勝利で極めの強さを存分に発揮。オープンクラスはIBJJFパン出場が控えていたため不出場で階級別のみの試合出場だった。
オープンクラスのみの試合だった中山有加 (Yawara)は女子アダルト茶帯オープンクラス決勝戦で腕十字を極めて一本勝ちで優勝。今大会の前日に行われたマリアナスプロジャパンではカロリーナ・クワハラに2連敗したが今大会では見事に金メダルを獲得。
女子アダルト紫帯はオープンクラスのワンマッチ決勝戦のみが行われた。奥富夕夏(リバーサルジム新宿Me,We)とモンゴルから参戦のバトムンク・クーラン(モンゴルBJJ)の試合は肩固めで奥富がタップを奪った。
女子アダルト青帯ライトフェザー決勝戦は原田まゆ子(G-Face)とアナベラ・リンカ・ウォーカー(LEOS Jiu Jitsu Academy)となり、原田がサドンデスでアナベラに勝利したが、敗れたアナベラはまだ小学生でオトナ相手に準優勝は驚異的だ。
一時期は受験とコロナで柔術から離れていたルアナ・イノウエ(BJJ CORE JAPAN)が4年ぶりに試合復帰。相変わらずの強さで女子アダルト青帯フェザーで優勝。今後の本格復帰を楽しみにしたい。
女子アダルト青帯Wゴールドは柳朝海(MASTER JAPAN TOKYO)。マリアナスプロジャパンではトラベルパック獲得ならずだったが見事にアジア王者に輝く。柳は昨年のIBJJFアジアでも優勝しておりアジア2冠王者だ。
女子ジュブナイル青帯のフェザーとオープンクラスの決勝戦でレベッカ・スガヌマ(EVOX BJJ)と2連戦して2連勝したニコリー・セキタニ(セキタニ柔術アカデミー)が女子ジュブナイル青帯でWゴールドとなった。