日本の精鋭紫帯たちが海外勢を制し、世界と伍する実力見せた
日本の精鋭紫帯たちが海外勢を制し、世界と伍する実力見せた
IBJJF ASIAN 2024
海外勢を前に苦戦が続いていた茶帯・黒帯に比べて紫帯は日本勢の活躍ぶりが目立っていた。
男女合計で16階級のうち、日本人選手が7階級で優勝し、大きな戦績を残した。
特に女子カテゴリーでは7階級の半数以上となる4階級で金メダルを獲得している。
紫帯はブラジリアン柔術のベルトシステムにおいて、ちょうど中間に当たる。
青帯と紫帯では日本勢も海外の選手たちと互角以上に戦えるということが今大会で証明されたといっていいだろう。
やはりこの紫帯でもムンジアルで結果を残せなかった選手たちの奮闘ぶりが印象に残った。
ライトフェザーの高橋、ライトの白坂、そして女子ルースターの田中はみなムンジアルで敗れた選手たちだが、再起戦となる今大会では優勝を果たした。
今大会で活躍した選手たちは近い将来に帯色を上げて戦っていくことになると思われるが、そこでいま以上の戦績を残すことができるのかに注目していきたい。
アダルト紫帯ルースター決勝戦
伊藤義隆 / ALMA FIGHT GYM LIFE
vs
キム・ソンスン / DREAMART
互いにノーポイント&ノーアドバンテージの拮抗した試合は試合終了間際にアドバンテージを得た伊藤が0-0/1-0で僅差の勝利。
アダルト紫帯ライトフェザー決勝戦
高橋逸樹 / CARPE DIEM MITA
vs
キム・ジェウォン / MU Jiu Jitsu
激戦区・ライトフェザーで優勝した高橋は準決勝、決勝戦とも韓国人選手に勝利しての優勝。決勝戦は4-2での判定勝ち。
アダルト紫帯フェザーで優勝したのは「KIT」でおなじみのソン・ウォンジェ(クリスキムBJJ)。今大会では全試合をフットロックで一本勝ちで極めまくった。ソンは今月末に都内某所で開催の「KIT9」にも出場する。
アダルト紫帯ライト決勝戦
白坂奏 / CARPE DIEM HIROO
vs
パク・ジョングク / ボンサイ
今春からアメリカ・テキサスのDREAMARTで長期滞在し柔術修行を敢行していた白坂が凱旋試合。決勝戦は絞めで一本勝ちで優勝を果たす。
アダルト紫帯ミドル決勝戦
ジョンヒョン・ファン / アリアンシ
vs
本庄太郎 / UACTP
試合終了時は2-2のアドバンテージ差で本庄が勝っていたが終了後に遠隔レフェリーにより2ポイントが取り消されて2-0でジョンヒョン勝利で優勝となった。
アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
マルコス・ヴィニシウス / フラトレスBJJ
vs
キム・ボフン / アリアンシ
ミドル3位のマルコスとミディアムヘビー準優勝のキムによる無差別決勝は2-2/2-0でマルコス優勝で歓喜の雄叫び。
女子アダルト紫帯ルースター決勝戦
田中美佳 / CARPE DIEM ASHIYA
vs
松中真葉 / AXIS
今年のムンジアルでは疑惑の反則負けで不完全燃焼だった田中がアジアでは優勝し、ロサンゼルスの無念を千葉で晴らした。
女子アダルト紫帯フェザー決勝戦
吉永愛 / パラエストラ岐阜
vs
ケイトリン・ロドリゲス / ボンサイ
アジア初参戦のブラジルから参戦のケイトリンからスイープ&パスで5ポイントを獲得してIBJJF主催大会で初優勝を決めた。
女子アダルト紫帯ライト決勝戦
フランチェスカ・リザマ / PUREBREDグアム
vs
クロエ・パルモア / AOJ
グアムで最強の女子選手として知られるフランチェスカはたびたび来日し日本でも数々の戦績を残している。今大会では決勝戦を2-0で勝利しアジア制覇。
女子アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
奥富夕夏 / リバーサルジム新宿Me,We
vs
ケイトリン・ロドリゲス / ボンサイ
ともに階級別では優勝を逃している両選手による無差別決勝戦は背負い投げでテイクダウンを奪った奥富が2-で制した。