武器にすれば攻め方広がる!腕固めは世羅に学べ
武器にすれば攻め方広がる!腕固めは世羅に学べ
Instructional Video Review
今回、Jiu Jitsu NERDの教則動画レビューでご紹介するのは、カルペディエム・世羅智茂が昨年末にリリースした「腕固め 〜Reverse Arm Bar〜」だ。
腕固めは、相手の手首こそ自分の首や肩で固定するものの、極め所となる相手の肘はどこにも固定せず不安定な状態から極めることが多いため、極めのポイントを掴むのが難しく、腕十字に比べれば使い手が少ない印象がある。
しかし、様々なポジションから狙える他、スイープに繋げたり、それこそ腕十字との連携も多様にできるため、この技を持っておくだけで攻めのバリエーションが大きく広がることは間違いないだろう。
ゆえに最初のハードルとなる"極めのポイント"をしっかり身につけたいところだが、この教則動画では、極めのポイントを掴むために、相手と「ハの字」になって練習する方法を紹介しており、その一歩が踏み出しやすい。
さらに、相手の腕を極める際、自分の腕の長さによってポイントが変わる点についても、世羅は幾つかのクラッチを紹介しており、「ハの字」の練習と併せて試せば、自分の極めやすい形がすぐに見つかりそうだ。
また、本教則では、基本の極め方を説明した後、シットガードやクローズドガードからの極め方へと続き、フックスイープやチョイバー、ヤスケビッチなど多様な連携に繋がっていく。
その他にも、腕固めをキープするコツや、相手の頭を一緒に抱えてコントロールする方法、足の使い方など、技に付帯しておさえておきたいワンポイントアドバイスが随所に散りばめられており、順に視聴していけば、抜け漏れのない強固な腕固めを覚えることができる構成になっている。
世羅といえば、幾つもの印象的なフィニッシュシーンを生み出した代名詞=腕十字がお馴染みだが、この腕固めを起点としているセットアップも多い。
本教則動画では、ノーギグラップリングのスタイルで説明しているが、道着でも同様に使えるため、攻め手を増やしたいハーフガーダーやクローズドガーダ―、あるいは腕関節技を好む柔術家&グラップラーはとくに抑えておきたい。
●世羅智茂「腕固め 〜Reverse Arm Bar〜」
3,000円(税込)※ダウンロード販売
●収録内容
1.腕固めの基本の極め方
2.腕が長い人向けのクラッチ
3.下からの極め方
4.膝で挟む極め方
5.クローズドガードからのエントリー
6.フックスイープ①
7.フックスイープ②
8.マウントからの極め方
9.ハーフガードからのエントリー
10.ハーフガードからの上の足の使い方
11.ハーフガードから顔を蹴る方法
12.チョイバー
13.チョイバーからひっくり返す方法
14.チョイバーからバックテイク
15.腕固めのキープのコツ
16.頭を挟んでコントロールする方法
17.フックスイープから腕固め
18.クローズドガードからの足の使い方
19.ジョンウェインスイープから腕固め
20.シッティングガードの相手に対して腕固め
21.腕固めからのヤスケビッチ式腕十字