餓狼伝にも登場!今成正和が語る"イマナリロール"
餓狼伝にも登場!今成正和が語る"イマナリロール"
餓狼伝: The Way of the Lone Wolf コラボインタビュー
5月23日(木)より、Netflixでは「餓狼伝: The Way of the Lone Wolf」の世界独占配信がスタートした。
夢枕獏氏の格闘小説「餓狼伝」を基に、"竹宮流"の使い手・藤巻十三を主人公に据えた完全新作の物語である。
古流柔術とも呼べる武術の使い手である藤巻の周りには、ボクシング、空手、相撲、プロレスなど様々な格闘技を極めた猛者ばかりが集い、そんな彼らに引き寄せられるように藤巻は強さを競う――、ロマン溢れる物語だ。
Jiu Jitsu NERDでは「餓狼伝: The Way of the Lone Wolf」の配信を記念し、作中のキャラクター達と同様、飽くなき強さを追い求める格闘家や武道家らにインタビューを敢行した。
第一弾は、作中にも登場する「イマナリロール」の生みの親であり、「足関十段」の異名を持つ今成正和にご登場頂いた。今成に路上や喧嘩、異種格闘技戦について話を聞くと、実に“らしい”答えが返ってきた。
餓狼伝スペシャルコラボインタビューは以下の通りだ。
――「餓狼伝」はご存知でしたか?
今成:知ってますよ。若い頃、漫画で読みました。
――今回、Netflixでアニメ配信が始まりましたが、ご覧になってどうですか?
今成:普段アニメは全く見ないですが、動きも滑らかですね。
――「餓狼伝: The Way of the Lone Wolf」では、主人公の藤巻十三がプロレスラー、柔道家、力士など、いわゆる異種格闘技戦を戦うわけですが、そういう戦いは興味ありますか?
今成:危ないでしょ(笑)
――ハハハハ。
今成:もちろん昔は興味あったし、大丈夫でしょって思ってましたが、今はデカい人とか強いんで。長年やって現実がわかりました(笑)
――もし自分が藤巻十三と戦うとして"イマナリロール"は使いますか?
今成:絶対使わない。地面が硬いと危ないので。あれは柔らかいマット用の技です。殺されるかもって思ったらやるかも知れないです。
――では、藤巻十三の「虎王」を観た印象は?
今成:まあ、現実的な感じじゃないけど、上手い人がやればできるんじゃないですか。
――ご自身では、飛びつき系の技で練習したことありますか?
今成:飛びつき十字とかは練習したことあるけど、"イマナリロール"自体が飛びつきみたいなモンなんで。
――その"イマナリロール"はどうやって生まれましたか?
今成:まあレスリングをしないから。それでも組みたいので。
―― 一番最初にやったのは、いつからですか? ZST(2002年)でやったのが印象的でしたが。
今成:ZSTで戦った時より、前からそんなような動きはやってました。名前とかつけてるわけじゃないのでなんとなくです。
――今では"イマナリロール"は世界で知られる技になりましたが、実感などはありますか?
今成:実感ねえ。みんな別にできる簡単な技なんで。そんなに難しくない簡単な動きですよ。
――今回、自分の技がアニメになってどうですか?
今成:ありがたいですよ。どんな形であっても名前が出ることはありがたいです。
――「餓狼伝」は競技というより、戦いが路上だったりと喧嘩や武道的な要素も強いと思います。今成選手は自分が競技者なのか、武道家なのかどっちだと思ってますか?
今成:どっちでもないかな、、、とにかく健康でいたい(笑)。
でも格闘技をやってる以上は怪我も多いし、健康にはならないので楽しいから続けてるんですかね。
――MMAとかグラップリングにおいて、競技として試合に対する心構えは?
今成:MMAだと痛い思いをするんだろうなと思うけど、寝技でも強い人と戦ったら痛い思いもするので。あと試合に勝ちたいとかはもうないかな。負けたくないとは思いますが。でも負けることもある。「絶対勝つぞ」みたいな気迫はないですかね。
――試合が決まったら対戦相手の研究とかはするのでしょうか?
今成:なんとなく構えとかはチェックしますよ。でも見てもわかんないから。あんまり細かく癖を探したりはしないかな。
――普段の練習で意識してることはなんですか?
今成:生き残る。というか身を守る。出稽古などで強い人もたくさん来るので。
――普段、格闘技以外に趣味みたいなことってありますか?
今成:全くないです。道場やってから時間がなさすぎて。明日のクラスで何を教えようかなとかずっと考えてます。日々疲れてます(笑)
――身体のケアとかはしますか?
今成:してないです。最近は近所の接骨院とかにたまに行くようになりましたが、昔からケアとかしないんです。
――自分の身体の鍛錬というか、筋トレみたいことはしますか?
今成:それも全くしないです。リハビリ程度に指回したりするけど。
――では、6月16日(日)、グラップリング大会『Level-G』で須藤拓真選手(X-TREME EBINA)と戦いますが、意気込みはありますか?
今成:まあ相手は強いから、別になんだろうな、意気込みがあるわけではないです。
・今成柔術 - 今成正和の柔術&グラップリング道場