賞金トーナメントのプロフェッショナル黒帯は海外勢が大活躍
賞金トーナメントのプロフェッショナル黒帯は海外勢が大活躍
GRAND SLAM TOKYO 2024
2024年における日本での大会開催はAJP主催の「GRAND SLAM TOKYO 2024」が新年一発目の大会となっった。
1/14(日)、東京・大田区の大田区体育館で開催された今大会はアダルトの黒帯をプロフェッショナル黒帯と呼称し、階級分けもIBJJFとは違う体重区分で行われている。
また計量もIBJJFとは違い、ギなしの前日計量も行われており、もし計量オーバーした場合は本来出場するはずだった階級から2つ上のまで当日変更可能というのもAJPルールならではだ。
このように慣れ親しんだIBJJFとは違った世界観で構築されているAJP主催大会は新鮮に感じられたことだろう。
そんなGRAND SLAM TOKYOの特徴はプロフェッショナルカテゴリーに高額賞金が懸けられている点だ。
プロフェッショナルの黒帯と茶帯はトーナメントの参加人数にもよるが最高で$3000=約45万円というのだから驚く他ない。
この高額な賞金を狙って国内はもとより、海外からも強豪選手が多数集ってインターナショナルな顔合わせが多数実現した。
ここで活躍していたのがUAE=アラブ首長国連邦から来日した選手たちで、このUAE系の選手は柔術シーンのメインストリームであるIBJJF系の大会ではほぼ名前を見かけない選手たちばかり。
だがそんな未知の強豪たちがライトフェザーからライトまでの軽量級の決勝戦3階級に勝ち残り、2階級で優勝したのは特筆モノの驚きだった。
そしてその唯一敗れた1階級も相手は昨年のムンジアルで優勝しているトップ中のトップ選手のジエゴ・パトで、この敗戦もやむなしだろう。
昨年12月に突如復活して日本で大会を行ったAJPは今後も継続して大会開催の予定とのこと。
これからも引き続き注目していきたい。
AJP hosted the "Grand Slam Tokyo," the first tournament to be held in Japan in 2024.
Held on Sunday, January 14, at the Ohta-ku Gymnasium in Ohta-ku, Tokyo, the event called adult black belts "professional black belts," and weight divisions were different from those of the IBJJF.
Also, unlike the IBJJF, the weigh-ins were held the day before the event, and if a competitor can't make weight, competitor could move up to two weight classes from the original weight class.
In this way, the AJP sponsored event, which was constructed with a different world view from the one we are used to at IBJJF, must have seemed fresh to the participants.
One of the features of Grand Slam Tokyo is the high prize money in the professional category.
The maximum prize money for professional black and brown belts is $3,000 (about 450,000 yen), depending on the number of participants in the tournament, which is nothing short of amazing.
The high prize money attracted many strong competitors from Japan and abroad, making for a very international tournament.
Among those active in this event were competitor from the United Arab Emirates (UAE), who are virtually unknown in the mainstream Jiu Jitsu scene, and whose names have not been seen in IBJJF events.
However, it was a surprise to see these unknown tough win the three lightweight class finals, from light feather to light, and win two of the three weight classes.
The only one of the three competitor who lost was Diego Pato, the top ranked competitor who had won IBJJF Worlds last year, so the loss was not surprising.
AJP, which suddenly made a comeback last December and held a tournament in Japan, plans to continue to hold tournaments in the future.
We will continue to keep an eye on this event.
■ライトフェザー決勝戦 / Light Feather Final
○オマー・アリ・アルスワイディ OMAR ALI ALSUWADI / アルワダクラブ
vs
×ウェルソン・フェルナンデス WELSON FERNANDES / Six Blades
アブダビのトップジムの1つであるアルワダクラブのアルスワイディ兄弟の兄・オマーが4-2でテキサスから出場のウェリソンから勝利。
■フェザー決勝戦 / Feather Final
○カレド・モハメド・アルシェフィ KHALED MOHAMMED ALSHEHHI / アルアイン柔術クラブ
vs
×マルコス・フロエデ MARCOS FROEDE / PSLPBシセロコスタ
UAEから参戦のカレドがマルコスとのポイントゲームを7-6で制して優勝。
■ライト決勝戦 / Light Final
○ジエゴ・パト DIEGO PATO / AOJ
vs
×モハメッド・アルスワイディ MOHAMMED ALSWAIDI / アルワダクラブ
ライトフェザーで優勝したアルスワイディ兄弟のオマーの弟であるモハメッドがムンジアル王者・パトに挑むも4-1で惜敗。
■ウェルター決勝戦 / Welter Final
○ルーカス・プロタシオ LUCAS PROTASIO / チェックマット
vs
×マイケ・オオウラ MYKE OHURA / IGLOO
日本勢で唯一の決勝戦進出を果たしたマイケだったが昨年のワールドプロ王者・プロタシオに1-0の僅差で敗れ優勝ならず。
■ミドル決勝戦 Middle Final
○ペドロ・シウバ PEDRO SILVA / DREAM ART
vs
×ペドロ・ネト PEDRO NETO / PSLPBシセロコスタ
ブラジリアントップ対決となったこの階級はペドロが絞めを極めて3:22、一本勝ちで優勝を果たす。
■ライトヘビー決勝戦 / Light Heavy Final
△マルコス・カロジーニョ MARCOS CARROZZINO / GFチーム
vs
△ルイス・エンリケ・ベッタ LUIZ HENRIQUE BETTA / ビジョンBJJ
両者とも立技の攻防に執着し、膠着のペナルティが累積されていく試合展開に終始し、2人ともWDQの膠着失格となる珍事。
■スーパーヘビー決勝戦 / Super Heavy Final
○グッテンバーグ・ペレイラ GUTEMBERG PEREIRA / AOJ
vs
×マテウス・フェリッペ・ハビエル MATHEUS FELIPE XAVIER / コマンドーグループ
GFチームからAOJに電撃移籍したグッテンバーグが2-1で勝利して移籍後初優勝を飾る。