澤田伸大、ワールドノーギで3位入賞「来年も出場したい」
澤田伸大、ワールドノーギで3位入賞「来年も出場したい」
World IBJJF Jiu-Jitsu No-Gi Championship 2024
現地時間12月12日(木)~14日(土)、アメリカ・ネバダ州のラスベガスコンベンションセンターでは、「World IBJJF Jiu-Jitsu No-Gi Championship 2024」が開催された。
アダルト黒帯ルースター級には、2018年の同級王者、トライフォース柔術アカデミーの澤田伸大が出場し、初戦はルーカス・フェイトーザをアドバンテージ1-0で、準々決勝はジョン・ステイプルトンをトゥホールドで破り、二日目のベスト4戦へ駒を進めた。
準決勝では、今大会を連覇したエヴァートン・ソウザと戦い、ポイント2-4、アドバンテージ0-2で敗れたものの、堂々の3位入賞を果たし、改めてワールドクラスの実力を示している。
大怪我を乗り越え、世界の舞台に戻ってきた澤田に、大会後話を訊くことができた。
――まずは今回の総括をお願いできますか?
澤田:自分の中のテーマは、2022年のワールドノーギで前十字靭帯を断裂して、年明けに手術をしまして、「もう一回ワールドノーギに出てやるぞ」という気持ちでリハビリもしていたので、それを乗り越えた自分へのご褒美だと思ってました。
なので、とりあえず、結果は二の次で、ここに帰って来れたなというのが、一つあります。
――3位入賞という結果でした。
澤田:とりあえず、結果もある程度伴っていたので良かったと思います。
――まず、一回戦のルーカス・フェイトーザ戦はどうでしたか?
澤田:動画で研究した時に、この相手が一番キツイかなと思ってました。普段は一階級上で戦ってる選手で、凄い固いタイプの選手だったので。
――結果はアドバンテージ1差で競り勝ちましたね。
澤田:ポイントゲームなら勝てると思ってました。でも相手のパワーは凄くて油断はできなかったです。
あと、途中で得点が間違いで相手に付いてたりしてドキドキしました。しかし、最後は落ち着いて逃げ切れて良かったです。
――準々決勝はジョン・ステイプルトン選手に一本勝ちでした。
澤田:ここに向けてずっと練習してた、リバースクローズドガードがハマって、最後はトゥホールドで勝てました。トゥホールドは、練習仲間から色々アドバイスを貰って、それが本当に活きたなと思ってます。練習仲間やその環境を改めて感謝するキッカケになりました。
――そして、準決勝は連覇を達成したエヴァートン・ソウザ選手が相手でした。
澤田:去年のチャンピオンで、結果的に今年のチャンピオンにもなったんですが、戦ってみて、技術的にも、ゲームメイク、あと精神的な駆け引きも上手かったです。
あと、とにかくスピードが早くて、一般的なパワーというより、体のバネで最後の最後にはコケないみたいな運動能力の高さが凄かったです。
――差は埋まりそうですか?
澤田:運動能力は、今から追いつくのは無理ですが、技術なら彼と勝負できることがあると感じました。
――決勝も、接戦でしたけど最後はヒールホールドで極めきってましたね。
澤田:バックを取られかけたりして、まだまだ勝負できる余地はあるなと思っているので、また挑戦したいです。
――来年も出場する予定ですか?
澤田:来年からトライフォース大阪の支部長になるので、練習環境も整えないといけないのですが、来年も出場したいと思っております。
――突然の発表でビックリしましたが、トライフォースの大阪に移る経緯は?
澤田:一番の理由は、関西の柔術界を盛り上げたいという気持ちです。あと東京の本部も、後輩の指導員が育ってきて、裏方業務をすることも多くなっていたので、まだまだたくさん指導をしたいという思いもありました。
とにかく関西の柔術界を自分が先頭を切って盛り上げて、強い選手を育てたいという気持ちです。
――早川代表は、何とおっしゃってましたか?
澤田:まずはビックリしていました(笑)。しかし俯瞰してみると、トライフォースにとっては良いことだと思うし、私の指導者としての価値も高まるし、良いことだと言って頂けました。
――大阪には、いつ頃行く予定ですか?
澤田:2月中旬までには行く予定です。大阪と淡路の2支部で指導する予定です。
――では、大阪でのご活躍と来年のワールドノーギも期待してます。
澤田:ありがとうございます。