桜庭大世が柔術デビュー、岡澤弘太 vs 佐藤光留による異色の対戦も!? 豪華な道場マッチが町田で開催
桜庭大世が柔術デビュー、岡澤弘太 vs 佐藤光留による異色の対戦も!? 豪華な道場マッチが町田で開催
フレンドリーマッチ
1月25日(土)、都内にあるカルペディエム町田では、カルペディエム横浜や小見川道場との共催で「フレンドリーマッチ」が開催された。
「フレンドリーマッチ」は、日頃より交流がある3道場による練習試合イベントとして企画されたが、出場者を集う過程でカルペディエム青山やカルペディエム渋谷、カルペディエム世田谷からも参加者が加わり、全30試合の熱戦が行われた。
(写真左から)小見川道場・小見川道大代表、カルペディエム町田・岡澤弘太ヘッドインストラクター、カルペディエム青山のインストラクターでJBJJFの審判員でもある石川史俊レフェリー、カルペディエム横浜・長田雅仁代表
今大会は、各道場の会員らによる練習試合に留まらず、注目ファイターの参戦や、帯を超えた異色の対戦など見所満載となった。
まず、第1試合では、MMAファイターで町田のヘッドインストラクターを務める黒帯の岡澤弘太と、柔術の練習は横浜で行っている総合格闘家でプロレスラー、紫帯の佐藤光留が帯を超えたエキシビションマッチを行った。
2月23日(日)に新百合トウェンティワンホールで開催されるプロ柔術イベント「KIT10」に出場する岡澤は、ヘビー級の佐藤を相手にクルスフィックスや腕絡みといった軽快な動きを披露し、その後半には3カウントを狙うパフォーマンスを見せるなど場内を沸かせた。
そして、今大会のラストには、カルペディエム横浜でインストラクターを務めるRIZINファイター・桜庭大世が登場。紫帯を巻いた"桜庭II世"が、自身初の柔術マッチ(エキシビションマッチ)に臨んだ。
対戦相手となったのは、町田のインストラクターで東海大柔道部出身の佐々木大也だ。
柔道をベースとする二人による対戦に期待が高まったが、真剣勝負の場で生きてきた二人にとっては、かえってエキシビションという試合形式のほうが難しかったか、お互いに若干の遠慮も見られつつ、それでも最後は佐々木が受ける格好となり、桜庭がアームロックで見せ場を作った。
また、豪華なエキシビションマッチに挟まれる形で行われた道場対抗練習試合は、文字通り、フレンドリーに技術を競う好試合が連発。出場者が自分の試合を見返せるようにと、実況&解説付きでYoutubeのライブ配信が行われるなど、手の込んだイベントでもあった。
大会後は、オープンマットで出場者や観覧者が自由にスパーリングをする時間となり、濃密で充実したイベントとなった今回。参加者からは、さっそく第2回の開催を希望する声も挙がっていたという。
この笑顔を見れば、どのようなイベントだったかは一目瞭然。下は10代から上は60代まで。50名を超える出場者が一生懸命戦った。
KITの熱戦が記憶に新しい小見川道場・微笑弦汰は、カルペディエム渋谷の出口力也と対戦。開始早々、出口の豪快な背負い投げが決まるも、軽量の微笑は持ち前の運動量で逆転、今大会のベストバウトを生み出した。
練習試合の最終マッチは、茶帯ルースター級で「マスター7 対 マスター2」の対戦が実現。カルペディエム青山の伊澤一希(マスター2)の勝利となったが、この年齢差で技術交換ができるのもまたブラジリアン柔術の魅力だろう。
65歳の中川隆司(カルペディエム横浜)は、敗れはしたものの、最後まで戦い抜き、敢闘賞を獲得。「Don't leave it in the hands of the judges.(勝敗をジャッジに委ねるな)」のバックプリントがお馴染みとなった「Tokyo Submission Fighting」からラッシュガード&ショーツのセットが贈られた。
柔術の魅力を再確認することができた今大会。第2回の開催にも期待したい。