マニラで大会を成功させたスティーブ・シミズ「いまフィリピンの大会はどこも盛況で勢いを感じる」
マニラで大会を成功させたスティーブ・シミズ「いまフィリピンの大会はどこも盛況で勢いを感じる」
MARIANAS PRO MANILA 2025

参加者数950人を集め、2日間に渡って開催されたマリアナスプロのマニラ大会。
この大会は主催がグアムのマリアナスシリーズ運営チームで、大会運営がエジソン・カゴハラのASJJFが請け負っている。
ASJJFのフィリピン連盟は2つあり、フィリピン北部がアルヴィン・リーで、セブ島を含む南部がジェイソン・モンディゴが仕切っており、今大会はアルヴィンの手によって行われた。
この画像の中央がアルヴィン・リーで、左側がスティーブ・シミズ、右側がエジソン・カゴハラだ。
「いまフィリピンの大会はどこも盛況で勢いを感じる」と大会主催者のスティーブ・シミズは話した。
マリアナスプロのマニラ大会のスタートは2023年で、この初開催した大会では400人の参加者だった。
その翌年の2024年の参加者は700人とほぼ倍増し、今年は前述した通りに950人もの参加者を集めており、これは30%を超える増加率で着々と規模を大きくしている。
特にキッズカテゴリーの増加が顕著で、今大会では250人ものキッズの参加者があり、これは同日に日本で開催されていたJBJJF全日本キッズの300人迫る勢いだ。
「キッズの増加は嬉しいことで、キッズがいずれオトナになって、アダルトカテゴリーを盛り上げる存在になってくれたら素晴らしいね」(スティーブ)
コロナパンデミック以降のフィリピンの柔術シーンは活況を極めており、ジムも増加し、大会数も格段に増えた。
フィリピンではASJJFがマニラとセブで年間11大会を開催し、その他にもプロ柔術の「ARTフィリピン」も行っている。
もちろんASJJF以外の大会も開催されているが、大会数と参加者数は圧倒的にASJJFが多く、フィリピンの柔術大会=ASJJFとのイメージとなっているようだ。
「昨年ASJJFが開催したプロ柔術の『ARTフィリピン』を視察したが、すごいイベントだった。いずれグアムでのマリアナスのプロマッチができたらいいなと思っている」(スティーブ)
今回開催されたマリアナスプロマニラでは10月にグアムで開催される賞金大会「マリアナスオープン」への航空券&参加費免除のトラベルパックが贈呈されたが、個人には黒帯のアダルトとマスターのオープンクラス優勝者のみで、その他はチームポイントの成績優秀アカデミーに贈られている。
これはフィリピン人がアメリカに渡航する場合、ビザの取得が必要で、そのビザ取得にもいくつか条件があるため、誰でもアメリカビザが取得できるわけではないからとのこと。
なのでチームポイントの成績優秀チームに贈呈し、その中でビザ取得可能なら選手にトラベルパックが渡されるという仕組みだ。
「開催国によってはグアムへの渡航に必要なビザの取得が必要な場合がある。その点も考慮してトラベルパックの贈呈枠を決めているんだ」(スティーブ)
今大会で贈呈されたトラベルパックは16名分で、個人は黒帯のアダルトとマスター36のオープンクラス優勝者の2人で、その他にチームポイント成績優秀チームに14名分のトータル16名分が贈られた。
そして今月末に台湾の台北で開催されるマリアナスプロ台湾大会をもって、今シーズンのマリアナスプロは終了となり、残すは10月にグアムで開催のマリアナスオープンのみとなった。
このマリアナスプロ台湾大会はまだ出場選手の参加申し込みは受付中で、日本からは高本奈月率いるTATORUの選手たちがエントリー中だ。
「このフィリピン大会には日本からの参戦はなかったけどフィリピン在住の日本人選手の参加があった。台湾は日本から近いし、まだ参加申し込みまで時間があるから、ぜひ参加して欲しいと思っている」(スティーブ)

マリアナスプロ台湾に参戦の髙本奈月「実戦の場に出て磨いていきたい」はコチラから!
台湾は日本からも近く、航空券もLCCが飛んでいるので割安、さらに現地の物価も安いため、地方の選手からしたら、日本国内の遠征と変わらないぐらいの費用で出場可能なのではないだろうか。
さらに今大会には日本人や日本語が話せる日系ブラジル人のスタッフやレフリーもいるため、日本語での対応も可能なので、初めての海外大会挑戦にちょうどいいと思われる。
ぜひこの機会にマリアナスプロ台湾大会への出場はいかがだろうか。

【参加申し込み受付中】
「MARIANAS PRO TAIWAN 2025」
日程:4/26-27
会場:台北市信義運動中心 / Taipei Xinyi Sports Center
締切:4/16(水)
■大会詳細はコチラから!