マスター黒帯の戦い、ASJJFとJBJJFで出場者の顔ぶれに違い?!
マスター黒帯の戦い、ASJJFとJBJJFで出場者の顔ぶれに違い?!
TOKYO INTERNATIONAL 2024
ASJJF「トーキョーインターナショナルマスター」から黒帯の試合の数々をレポートする。
マスター黒帯では日系ブラジリアンの出場が多いASJJF主催大会のレギュラーメンバーを中心にお馴染みの顔ぶれが多数遠征して参戦していた。
今大会の2週間後には大阪でJBJJF主催の全日本マスターが開催されるが、そこには今大会に出ていた中部エリアの日系ブラジリアンの多くは不参加。
同じマスター黒帯カテゴリーでもASJJFとJBJJFでは出場メンバーの顔ぶれが違うのは興味深いところだ。
東京で開催される大会なのだから、東京在住の日本人黒帯たちがもっと出てもいいように思うのだが、やはりそういった選手たちはJBJJF全日本マスターに照準を絞っているということも関係しているのかもしれない。
せっかく中部エリアの日系ブラジリアンの強豪たちがはるばる遠征して参戦してきているのだから、それを迎え撃つ東京の日本人黒帯たちの参戦が増えることを願いたいところだ。
マスターカテゴリーでベストマッチだったのはマスター2黒帯ミドルのワンマッチ決勝戦、石川史俊(CARPE DIEM AOYAMA)とチアゴ・トサワ(Impacto BJJ)の一戦だった。
チアゴは昨年のASJJFランキングでマスター1黒帯で1位の選手で、今年からマスター2になった選手。
今年はまだ負けなしで連勝中の中、それをストップしたのが石川だった。
アグレッシブなチアゴの攻めを凌ぎながらスイープでポイントを取ると、それ以降は50/50などを駆使してディフェンシブになりながらも2-0で勝利した。
石川はアクティブなコンペティターではないが、たまにふらりと試合に出て、チアゴのような大会常連の強豪相手にしっかりと勝つというのは長年のキャリアのなせる業なのだろう。
マスター1黒帯ライト決勝戦
〇櫻田良彦 / CARPE DIEM FUKAGAWA
vs
×片岡裕貴 / AXIS一宮
CARPE DIEM FUKAGAWAに移籍して新規一手の櫻田が大量ポイントを獲得して13-0で完封勝利。
マスター1黒帯ミディアムヘビー決勝戦は対戦相手のナングン・ジェヨンが会場に現れずにホブソン・タンノ(CARPE DIEM FUKAGAWA)が不戦勝となった。シュシャは「ナンダヨー。ムカツクナー!」と怒り心頭の様子だった。
マスター1黒帯オープンクラス決勝戦
×櫻田良彦 / CARPE DIEM FUKAGAWA
vs
○ヨースキ・ストー / Impacto BJJ
ライトを制して勢いに乗る櫻田だったがワールドマスター王者のヨースキには完敗。エゼキエルを極められて一本負けとなった。
マスター2黒帯ミドル決勝戦
○石川史俊 / CARPE DIEM AOYAMA
vs
×チアゴ・トサワ / Impacto BJJ
マスターカテゴリーのベストマッチだったのがこの試合。昨年のランキング1位のチアゴをスイープして2-0で勝利した石川の老獪な試合運びがお見事だった。
マスター2黒帯スーパーヘビー決勝戦
○ヨースキ・ストー / Impacto BJJ
vs
×クレイトン・マノエル / Impacto BJJ
岐阜&名古屋のヨースキと伊勢崎のクレイトンのImpacto BJJ支部長同士で決勝戦をクローズアウトして勝利をシェアした。
マスター3黒帯フェザー決勝戦
○マルコス・ナカムラ / Impacto BJJ
vs
×フラビオ・タシロ / OVERLIMIT BJJ
選手として本格復帰したマルコスがフラビオ相手に奮闘し、8-2で勝利。この2人はライバル関係にあり、今後も対戦していくことだろう。
女子マスター3茶帯フェザー決勝戦
×砂川久美子 / 上野御徒町ブラジリアン柔術部
vs
○黒部三奈 / MASTER JAPAN TOKYO
大会に出てもなかなか満足いく戦績を残せずだった黒部が今大会では金メダルを獲得。決勝戦は17-0という大差の判定勝ちで優勝を果たし、試合後は「やっと勝てました」と笑顔満開。
女子マスター2紫帯オープンクラス決勝戦
×カルラ・ウエダ / Impacto BJJ
vs
〇岡部可奈 / 柳沢柔術
このカテゴリーはワンマッチ決勝戦で、カルラをパスガードして抑え込んだ岡部が危なげなく9-0で勝利している。