ASJJFランキングで300ポイント突破の加藤則夫「休みはなくて柔術の試合以外は全て仕事」
ASJJFランキングで300ポイント突破の加藤則夫「休みはなくて柔術の試合以外は全て仕事」
ASJJF選手インタビュー
ASJJFでは年間ランキングがあり、そのランキングポイントで300ポイント以上を獲得すると来年度の大会参加費免除に加え、賞金10万円が贈呈されるのは意外と知られていない。
このランキングポイントで300ポイント以上を獲得した選手は2024シーズンではアトナとキッズを合わせて総勢12人がいるが、その中で最高齢なのがこの加藤則夫(Impacto BJJ)だ。
加藤はすでにマスター5、55歳という年齢ながら国内のみならず海外の大会まで遠征し、精力的に試合しているアクティブな現役選手。
その甲斐あって見事に300ポイント以上を獲得し、参加費免除の他に賞金10万円も獲得している。
今回は加藤に柔術にハマったきっかけなどを聞いてみた。
「休みはなくて柔術の試合以外は全て仕事」
──加藤則夫さん、ASJJFの300ポイント以上を獲得ということでおめでとうございます。
加藤:ありがとうございます。
──今年、ASJJFの大会、何大会ぐらい出てたんでしょうか?
加藤:25から30大会ぐらい出たと思います。
──国内だけじゃなくて海外の大会でも出てたそうですね。海外はどこの大会に出てましたか?
加藤:海外は今回初めてフィリピンの大会に出させていただきました。階級は優勝、オープンの方は相手なかったらマスター3に出させていただいて優勝できました。
──ダブルゴールドだったんですね。おめでとうございます。いつも大会出ていい成績残してますよね。その試合に対するモチベーション、どういったところがあるんでしょうか?
加藤:昨年、エジソン先生の方からDUMAUのスポンサーを頂きましてドーギを無料でもらったりしてましたので、その恩返しというわけではないんですが、なるべく出れる試合すべて出させて頂いて。やはりシニア世代の方が一緒に戦うと喜んでくれる人も結構いますので技術の発展、盛り上がりなどのために貢献したいなと思いまして頑張っております。
──ということなんですけども、今もうマスター6ですか?
加藤:本来は来年からマスター6で、今がマスター5、最後の年です。
──今お年はおいくつなんですか?
加藤:55です。
──じゃあもうこれからマスター6ということでそれでもまた今年みたいな出場のペースで行くんでしょうか?
加藤:はい。来年もマスター6ではおそらく相手がいないのでマスター5、紫帯に今年になったんですけど紫で5で頑張りたいと思います。
──今年は途中で紫帯に変わりましたね。どのタイミングで帯が変わったんでしょうか?
加藤:大阪の大会、階級無差別優勝できましてその表彰台のところでサプライズという感じで先生が紫にあげてくれました。
──紫帯になってからの戦績どんな感じでしょうか?
加藤:紫は1戦目は負けまして2戦目はダブルゴールド、今日が3大会目で相手がいなかったのでちょっと2位&2位となってしまったんですけど。来年もちろんランキング1位狙ってますので来年1月から頑張ります。
紫帯になって間もない加藤だが、すでに優勝経験もあり、Wゴールド獲得の実績も。2025シーズンはマスター6となるが、まだまだ血気盛んだ。
──このASJJFの大会以外にも出たりしてますか?
加藤:今のところはASJJFだけ出るので精一杯で出てないですね。
──じゃあもうASJJFを主戦場にしてると。
加藤:そうです。
──これだけ大会に出ると金銭的な負担もかかると思うんですけどそこら辺も大丈夫でしょうか?
加藤:大会参加費は全て免除なのでそんなにかかってないです。
──でも交通費はかなりかかりますよね?
加藤:それも3ヶ月前ぐらいに予約すれば飛行機も九州でも2万円切るぐらいで行けるんですね。フィリピンの大会も2万円ぐらいで行ってます。
──すごいですね。
加藤:3ヶ月前に予約すると大体1万円切るぐらいで行けるので。大会の開催がすぐリリースされたら予約するみたいな。
──そういったことを節約しながら行ってると。とはいえ、そんだけ行くのも時間的なこともあると思うんですけどそこら辺は大丈夫なんですか?
加藤:私は自営業なので調整しながらほとんど休みが試合ぐらいしか休まないのであとがほとんど仕事です。
──自営業は何をされてるんですか?
加藤:建築関係ですね。
──自分でスケジュールを都合をつけて、練習を日々やってるんですね。
加藤:夜は練習で、休みはなくて柔術の試合以外は全て仕事してます。
──じゃあもうプライベートで家でゴロゴロするみたいなのないんですか?
加藤:ないです(笑)。
──そんなに柔術にハマっているんですね。柔術に懸けるその情熱、柔術の一番面白いところってどういうところなんですか?
加藤:やっぱり面白いですよね。この年、50から始めて練習すればするほど強くなって楽しい。勝つとまた余計楽しい。地方大会行くとやっぱり皆さんが声かけてくれて加藤さんと戦えて嬉しかったとか言ってくれるのまた嬉しいです。それで仲良くなって輪ができてこの柔術のブームというか協力できればなと思って頑張ってます。
──ではこれからの2025年度どういった目標があるんでしょうか?
加藤:今年度、2024年は世界大会をちょっと落としてしまってそれだけが負けたのは悔しくて来年こそは世界大会優勝したいです。それを目標に頑張ります。
紫帯3大会目のセントラルジャパンは優勝ならずだったが、2025シーズンも引き続きアクティブに試合に出ていくとのことなので、加藤のランキング獲得ぶりに注目だ。