「柔術を仕事に」カルペディエム深川の愛されキャラ、"ハットリくん"の場合[前編]
「柔術を仕事に」カルペディエム深川の愛されキャラ、"ハットリくん"の場合[前編]
Interview
カルペディエム・石川祐樹代表のYouTubeチャンネルや人気ラジオ「石川祐樹の10分間」で知られるようになり、今やすっかりお馴染みとなったのが、カルペディエムのバックエンドを支える服部直(ハットリくん)だ。
最初は、石川代表が公募したYouTubeチャンネルの編集者として参加したことがきっかけだったが、現在はカルペディエムのオンラインストアや深川道場の管理を担当し、日々奮闘している"柔術を仕事にした"一人である。
これまで、「柔術を仕事にする」「柔術道場に就職する」ということは、選手志向の若者がインストラクターになることが多い印象だったが、ここ数年は、そのような状況も多様化しているように感じられる。
映像やSNSを駆使したマーケティング、会費以外の収入源となる物販(EC)、各種有料コンテンツや特別サービスの企画・創出など、道場のやるべきことは確実に増えており、服部さんのようにデジタル領域などの得意分野をフックに、柔術を仕事にするケースもある。
ただし、道場である以上、インストラクターを兼任する者であれば、選手としての実績だったり、強さが求められるのも事実。そのような中、カルペディエム深川の愛されキャラとして、仕事に打ち込む服部さんは、どのように考えているのか――、これまでの経緯や現状なども含めて語ってもらった。
前編となる今回は、服部さんの柔術ヒストリーと、石川代表との出会いについてお届けしたい。
江東区森下にあるカルペディエム深川は、ベージュに統一されたオシャレな館内が特長で、下町情緒溢れる柔術道場だ。服部さんはここで管理や指導を行っている (C) Carpe Diem Fukagawa
――本日は、カルペディエム深川のスタッフであり、また石川代表の右腕と称される服部さんの魅力に迫りたいと思っております。
服部:全然ですよ。何もしてないです、僕は。
――まず深川道場の近況なんですけど、最近は会員が100名に近づいてきているということで、とても盛り上がっているようですね。
服部:そうですね。今は93名ぐらいです。永遠と続くキャンペーンをやってまして(苦笑)
――なんですか、それは?
服部:入会すると、道着1着プレゼントで入会金も無料になるというものなんですけど、オーナーの佐藤さんがひたすらキャンペーンを続行しており、もうやめれなくなっちゃってまして。
――はいはいはい。聞いていますが、それはそれでメチャクチャお得ですよね。
服部:新生活という時期もあると思いますが、実際にご入会頂いていたり、見学のご連絡も多いですね。
――石川代表のラジオで「ステロイド」って言われているやつですよね。
服部:そうですね。
――深川道場は、オープンから1年ちょっとだと思いますが、黒帯や茶帯の会員さんも結構いらっしゃいますよね。
服部:そうですね。移籍して入ってきた方がいますね。
――どのあたりに魅力を感じて、移ってこられたと思いますか?
服部:道場が綺麗とかもあると思いますが、シュシャ先生の教え方がすごいって言って頂くことが多いですね。
――先生の指導力で惹きつけるというのは素晴らしいですね。
服部:そうっすね、この間も会員さんが全日本マスターで優勝してました。その会員さんはシュシャ先生のプライベートレッスンなんかも受けて、「こんなに詳しく教わったことなかったから、今までの自分の柔術が全部変わりました」みたいな感じで言われたりしてて。
――そんな会員さんもいるのですね。
服部:なんか基本のエビから。シュシャ先生に教わって、1からやり直してるみたいな感じで。
――そんなシュシャさんの指導を近くで見たり、吸収している服部さんも指導力がめきめきと上達しているんじゃないですか?
服部:いや、あんまり(苦笑)
――謙遜されますね。
服部:でも、ありがたいことにシュシャ先生からは、「最初と今は全然変わってるよ」みたいに言ってもらったことがありますね。前は、もっと荒かったんですよね、僕。ただ「まだまだだけどね」みたいなことも言われますが。
――なるほど。でもシュシャさんは、お世辞を言うタイプでもないでしょうから、本当にそう思ってるんでしょうね。 じゃあ、成長著しいということで(笑)
服部:いやぁ、どうでしょうかね(苦笑)
――では、服部さんのことについても教えてください。主にカルペディエム界隈で服部さんの名前が知れたのは、石川代表のYoutubeチャンネルだと思いますが、まずは服部さんをご存知ない方のために簡単に自己紹介をお願いしても良いでしょうか?
服部:神奈川県川崎市出身の30歳、服部直です。今は、カルペディエムのオンラインストアのバイトリーダーという肩書きで、ECショップの運営と、カルペディエム深川では主に管理ですね。施設管理や、メンバーさんの管理などをメインにしつつ、あとはアシスタントとして働いてる感じです。
――服部さんの柔術キャリアですが、そもそも柔術との出会いというのは?
服部:家の近くに、キッドさん(故・山本“KID”徳郁さん)のKRAZY BEEを見つけて、最初は「総合格闘技やりたいな」みたいな。
――そうだったのですね。
服部:で、入ったんですけど、たまたま総合のクラスがやってなくて。柔術が行われてて、そこに参加したって感じですね。ただの会員ですけど柔術のきっかけはそこでした。
――柔術は面白かったですか?
服部:そうですね。なんか最初わけわかんなかったんですけど、でもなんか面白かったですね。何もできない感じ。何もできなさが。
――何もできなさ...(笑)
服部:手も足も出ない感じですよね。スパイダーガード作られたりとか、何もできないところが面白かったんですよね。「こんなに人って動けなくなっちゃうんだ」みたいな。
――そういうことなんですね。打撃とかをやりたかったりしませんでしたか?
服部:その後は、やったんすよ。打撃のクラスにも出たりとか。でも、僕にはなんか合わなかったんですよ。手首痛くなっちゃったり。自分って、こんなに打撃が合わないんだと思って。
――向き不向きはありますもんね。
服部:なんかミット打ちしてて、手首壊しちゃったりしてる自分がいて。こんなにセンスないんだって思って、打撃はきっぱり辞めました。
――その後も、柔術は続けていたわけですね。
服部:そうですね。2年ぐらいはKRAZY BEEでやってて、今は広尾道場のインストラクターである福元(大介)さんなんかもいて。ずっと一緒にやってましたね。最初の9ヶ月ぐらいで青帯になれたりとかもして。
――その後、カルペディエム自由が丘に通っていましたね。
服部:KRAZY BEEで柔術クラスがなくなってしまったりして、柔術やりたいなって思って、自由が丘の方に行きました。
――石川代表との出会いは、ある時、石川代表がラジオでYoutubeの編集できる人を公募したのがきっかけですよね?
服部:そうっすね。
――そもそも、石川代表のラジオは聴いていたんですか?
服部:はい、カルペディエム自由が丘に入会した時からですね。ご存知だと思うんですけど、当時はUber Eatsで配達をやりながら、ちょろっと動画編集の仕事もやってて。で、Uber Eatsやってる時に「カルペディエムの代表がラジオに始めた」みたいな話を聞いて、そこで知ったっすね。
そしたら、動画編集者を求めてるっていう、それがきっかけですね。連絡してみようって思ったのが。
――石川代表は、ラジオを聴く限り、つつみ隠すことなく思ったままを率直に言うところからドライな印象を持たれがちですが、応募するにあたって不安とかありませんでしたか?
服部:初めて連絡した時は、多分返事は返ってこないだろうなと思ったんですよね。本当に。なんか、それでもいいやと思って。返ってこなかったら「そうだよな」って思うだけだし。
で、ちょっと緊張しながらメール送った1週間後ぐらいに返事が返ってきて、なんか「アキコ」って書いてあって、あれと思って。「アキコさんって誰だろう」と思いながら、でも石川って書いてあって、文章は今の石川さんのままなんですよ。
――奥様のアドレスだったのですかね。
服部:なんか、メールの設定がそうなってたらしくて。返信はなんかドライな感じでした。「この日会える?」みたいな感じで。でも、最初は実在するのかなぐらいのイメージでした(笑)
――実際に会う時は緊張しましたか?
服部:いや、やばかったっすね。青山道場の近くに古民家カフェがあるんですけど、そこの2階で会いました。行くまでは、めっちゃ怖かったっすよ。
――でも、実際の石川代表っておしゃべり好きだし、人間味があって温かい方ですよね。いざ会ってみて、服部さんが感じたギャップはありましたか?
服部:いや、もう、なんていうんですかね。本当にその通りで、うん。常に熱いっていうか、ちゃんと話を聞いてくれるし。僕がその時、動画のサンプルみたいなのものを作ったんですよね。 それを見てもらったんすけど、石川さんは「そう、そんな感じ」みたいな。「それでいい」みたいな、いい意味で適当っていうか、細かいところは後から修正していこうみたいな。それぐらいできれば十分だよみたいな感じで優しかったですね。
――そうだったのですね。
服部:メールの返事がAIみたいだったんで、ちゃんと人間なんだって思いました(苦笑)
[後編はコチラ]
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