大島沙緒里が語るWタイトル戦やその先の戦い、柔術のこと
大島沙緒里が語るWタイトル戦やその先の戦い、柔術のこと
Interview
RIZIN で4連勝中の大島沙緒里は、5月26日(日)にニューピアホールで開催される「DEEP JEWELS 45」で、村上彩とのDEEP女子&DEEP JEWELSミクロ級ダブルタイトルマッチが決定している。
今や女子MMAファイター注目の一人となった大島は、この試合の先に何を見据えるのか――。
AACC でのMMAはもちろん、ボクシング、クロスフィットでのフィジカルトレーニングなど日々ハードな練習を積んでいる大島に、柔術の練習拠点であるカルペディエム町田で話を聞くことができた。
――本日は、カルペディエム町田のYoutubeチャンネルの撮影でアームロックを紹介していたのですが、これは柔道時代から得意だったのですか?
大島:そうですね。技得意だったんですけど、関節技は全くやってないですし、それで勝ったこともないんです。
――そうなんですか!? では、MMAで極めまくっている一連の関節技はどこで??
大島:総合格闘技を始めるってなってから関節技も一からって感じですね。アームロックは抑え込みに繋がる形に関係してくるので、それに近い形で抑え込むとかはあったんですけど。
――そうなのですね。では、現在MMAをやっている中で、柔術を取り入れようと思ったきっかけなどはあるのでしょうか?
大島:最初は総合格闘技をしてて、 私自身グラップラーで寝技が得意なんですけど、どうしても柔術家の人とやると、下から引き込まれたりして、ストライカーとやるのも嫌だけど、柔術家とやるのも嫌だなって感じたんです。
で、自分の得意分野で 自信を持って戦えないのは、これから先ちょっと不安もあったので、なら私も柔術をしようっていう本当にそんな単純な考えで。はい。
――実際にやってみて、柔術に対する印象は前と後で変わったりしましたか?
大島:そうですね。だいぶ変わりましたね。足の使い方とかだったり、普通のグラップラーとはもう全然違う。
――柔術は、MMAに活きているでしょうか? 柔術はルールも複雑ですし、MMAで使わない技も結構あるっちゃあるじゃないですか。
大島:そうですね。でも、元々そんなに色んなパターンができるわけではなかったので、バックが取れるようになったりとか、色々と変化は感じています。
――今、MMAの試合が決まっていますが、柔術の大会もまた出てみたいと思いますか?
大島:出たいです。出よっかなって思っている時によくMMAの試合が入ってきたりとか。あとは、私も1年中、色んな階級で試合しているんで、その合間で出れる大会にはっていう感じなんですよね。
―― 一時は全日本マスターも出場を考えられていたとか?
大島:はい、出れると思ってたんですけど、MMAの試合が決まって。他の試合に出るってことは、相手にとったら舐められていると思われそうだなと思って。やっぱり落とせない試合でもあるから、まずはMMAに集中しようと思います。
――そうですね。柔術っていつでもできるというか、それこそ40代、50代でもできたりはしますので。ただ、大島さんであれば、ワールドマスターとか世界大会も狙えるかもと思っちゃったりします。
大島:柔術はどういう大会に出たらいいのかと、あまり分かってなくて。また教えてください。
――わかりました(笑)。では、MMAの話になりますが、村上彩選手とダブルタイトルマッチが決まりましたね。前回のRIZIN(クレア・ロペス戦)の試合後に「チャンスが欲しい」とマイクアピールされましたが、あの"チャンス"っていうのは、RIZINでのチャンスということになりますよね。
大島:はい。試合前にチームのみんなからも「勝ったら言うでしょ」みたいな感じで言われてて、勝った勢いで言いました(笑)
――そうですよね。今回の試合は、その「チャンスが欲しい」って言ったチャンスでもらった試合ではないわけですよね。大島さん的に、どういう位置付けの試合なのか聞いてみたいなと思っていました。
大島:やっぱりRIZINで試合するんだったらRIZINで戦いたい人、DEEPで戦うときはDEEPの発言をしようと分けてはいます。ただ、最終的には、そうですね、RIZINのチャンピオンの選手が1番強いですし、最後にはやりたいと思っていますね。
――それで言うと RIZIN女子が49キロですよね。今回の試合は44キロ。大島さんは、どこが1番戦いやすい体重なのでしょうか?
大島:私的には、やっぱり44キロの方が動きやすいんですけど、まだ(44キロで)2試合しかしてないんですよね。で、やったのが多分2年前ぐらいだと思うんで、どれがベストだろう(苦笑)
――まだ自分の中でもハッキリとはしていない?
大島:そうですね。ただ、44キロの場合は、減量のことを考えながら練習やトレーニングをしなきゃいけないのはあるので、46や47キロだったら、もう試合だけに集中できるから、それもそれでいいのかなと思ったりしますね。
――わかりました。次戦の村上選手とは過去に一緒に練習されたことがあるとか?
大島:1回だけグラップリングをしました。強かったですね。自分も取れないけど、相手にも取らせないみたいな感じで、ずっとくるくる回っている感じでした。
――そうなんですね。では、最後に試合に向けての意気込みをお願い致します。
大島:最近DEEPの試合では本当にいいところが見せれなくて。応援に来てくださる方に残念な思いをさせて帰らせてしまっているのが、本当に申し訳ないんで。
今回こそはっていうのも言えないんですけど、勝つためにしっかり準備して、全力で倒しに行こうと思います。
――ありがとうございます。試合期待しています。
・大島沙緒里が教えるアームロックのコツとは?
カルペディエム町田 Youtubeチャンネル「町田柔術特区」