まだまだ少ない女子黒帯、日本勢の金メダリストは一人優勝の1階級のみに
まだまだ少ない女子黒帯、日本勢の金メダリストは一人優勝の1階級のみに
IBJJF ASIA 2024
女子のアダルト黒帯は男子が10階級で試合が行われたのに比べ、わずか5階級という半数のみとなっている。
国内の女子黒帯が年々増えていっているのは間違いないが、試合に出ているアダルト黒帯の女子は男子に比べるとまだまだ少ないのが現実だ。
ルースターにエントリーした山田海南江は一人優勝で金メダルを獲得し、来年のムンジアル出場権を獲得したが、その他にムンジアル出場を目指して出場した日本人女子黒帯はことごとく敗れてしまった。
ライトフェザーに出場したミレーナ・サクモトは昨年のJBJJF全日本の女子黒帯Wゴールドだったが、1回戦で現役のムンジアル王者であるマイサ・バストスに判定負け。
そしてフェザーには菅里実と髙本奈月が出場していたが、2人ともエミリー・ニコルソンに苦杯を舐めさせれれている。
その他の階級であるライト、ヘビーには日本人選手の出場がなく、オープンクラスには山田海南江が果敢にチャレンジしたが、三角絞めで一本負けしメダル獲得はならずだった。
とはいえ昨年のIBJJFアジアでも5階級が行われた女子アダルト黒帯で日本人の優勝はなく、今年は1階級の一人優勝とはいえ金メダリストが誕生したのは光明といえる。
今年もマイサ・バストスやレティシア・カルドソなど世界王者たちが多数参戦してきたIBJJFアジア。
マイサも盤石の強さで優勝し、初来日のレティシア・カルドソもヘビー&オープンクラスでWゴールドを獲得し、ワールドクラスの実力者ぶりを見せつけていた。
ここで日本勢がどう戦うか、どう変遷していくかに注目していきたい。
女子アダルト黒帯ライトフェザー決勝戦
マイサ・バストス / AOJ
vs
イム・ヨンジュ / トライフォース
ムンジアル王者のマイサが昨年に引き続き連続参戦。1回戦でミレーナ・サクモトに判定勝ちし、決勝戦では韓国のイムを絞めで極めた。
女子アダルト黒帯フェザー決勝戦
エミリー・ニコルソン / AOJ
vs
髙本奈月 / TATORU
元GFチーム・現AOJのエミリーが準決勝&決勝戦で日本人2人から勝利して優勝。決勝戦は黒帯デビュー戦の髙本を腕十字で瞬殺している。
女子アダルト黒帯ライト決勝戦
ソン・キラ / セオラエJJ
vs
ルー・ファン / Over Limit BJJ
日本人のエントリーがなかったライト級は韓国のソン、中国のルーの決勝戦となり、試合は18-2でソンが圧勝。
女子アダルト黒帯ヘビー決勝戦
レティシア・カルドソ / アリアンシ
vs
ホープ・エレン・ドグラス / ATOS
初来日のレティシアはムンジアルの優勝はないがワールドノーギの王者でプロマッチ出場も多い新鋭。ヘビーのワンマッチ決勝戦を6-2で無難に勝利。
女子アダルト黒帯オープンクラス決勝戦
レティシア・カルドソ / アリアンシ
vs
ホープ・エレン・ドグラス / ATOS
ヘビー決勝と同じ顔合わせになったオープンクラス決勝戦もレティシアが再び勝利してWゴールドを獲得している。
女子アダルト黒帯ルースターで一人優勝の金メダルとなった山田海南江(IGLOO)は来年のムンジアル参戦が確定。紫帯で3位、茶帯では2回戦敗退だった山田、初出場となる黒帯での活躍ぶりを期待したい。