渡部修斗&青野ひかるが夫婦で優勝&日本から参戦の選手も活躍したマリアナスプロコリアは5年ぶりの開催
渡部修斗&青野ひかるが夫婦で優勝&日本から参戦の選手も活躍したマリアナスプロコリアは5年ぶりの開催
MARIANAS PRO KOREA 2024
グアムで開催されている賞金トーナメント「マリアナスオープン」へのトラベルパックが贈呈される「マリアナスプロ」。
昨シーズンは日本とフィリピンでマリアナスプロが開催されたが今シーズンはさらに韓国が追加となった。
この韓国でのマリアナスプロ開催は2019年以来、5年ぶりで、前回は参加者が150人ほどだったが、今回は600人を超す盛況ぶり。
韓国国内はもちろんのこと、韓国から近い日本やグアムからも参加者が多く、国際大会として大きな盛り上がりを見せた。
いま韓国は日本と同様に柔術人気が高騰しており、競技者人口も多い。
日本の大会にもほぼ毎大会といっていいほど韓国から参戦している選手たちがいて、さらにセミナーで韓国に招聘される日本人選手もおり、国際交流も盛んだ。
そんな韓国で開催されたマリアナスプロコリアの試合の様子を紹介する。
アダルト黒帯フェザー決勝戦
ハ・ヨンセオ / アーバン柔術
vs
ハン・ヒョンウ / ルーツコリア
モダン柔術の攻防となったフェザー決勝は絞めを極めたハが一本勝ちで優勝を果たした。
アダルト黒帯ミドル決勝戦
パク・ギョンピル / WIRE BJJ
vs
ユンセク・パク / アリアンシコリア
互いに一歩も譲らぬ僅差の試合はスイープを極めたパクが2-0で勝利もしたが、ユンセクの攻めも光った。
アダルト黒帯オープンクラス決勝戦
ユン・ミンホ / WIRE BJJ
vs
デイヴ・キム / ジョンフランクル柔術
スーパーヘビーのワンマッチ決勝戦とオープンクラス決勝戦は同じ顔合わせとなったが、ユンが2連勝でグアム行きのトラベルパック獲得。
女子アダルト黒帯オープンクラス決勝戦
イ・ヨンジャ / OVERLIMIT BJJ KOREA
vs
阿部陽子 / CARPE DIEM MITA
急遽招聘選手として渡韓して試合した阿部だったが同じ相手に2連敗を喫し優勝を逃し悔しさ一杯。
マスター3黒帯ヘビーで3位入賞の田端祐介(パラエストラ守谷)は本来はライトだがあえて重い階級にチャレンジ。1勝を挙げて3位入賞したが、本来の階級で試合しないのはなぜ?
アダルト茶帯ライトフェザー決勝戦
渡部修斗 / ストライプル新百合ヶ丘
vs
イ・ギョンワン / WAVE BJJ
ギもノーギもワンマッチ決勝戦で、どちらも絞めで一本勝ちしてWゴールドの渡部修斗の極めの強さが冴え渡った。
女子アダルト茶帯フェザーはワンマッチ決勝戦で川村竜子(ボヘミアンズ)が優勝したが狙っていたオープンクラスは決勝戦で敗れ惜しくも準優勝となった
アダルト紫帯フェザー優勝のラファエル・ユージ・ペレイラ(ボンサイ)は2試合とも一本勝ちで極めたがオープンクラスは準決勝で脇腹を怪我して無念の3位。
青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)が女子アダルト紫帯フェザーを優勝もオープンクラスは3位に終わりグアムへのトラベルパック獲得はならず。
アダルト青帯ライトフェザーはエンゾ・イマザト(カーロストヨタBJJ)が優勝し、3位にルーカス・ナラサキ(チェックマットジャパン)が入賞し、日本からの参戦組が揃って活躍。
ジュブナイル青帯オープンクラスの表彰台はカーロストヨタBJJのキッズチームが独占。優勝がマイケ・オオシロで準優勝がクリスチャン・マツオ、 3位はジョアオ・コバヤシ でクローズアウトしている。
女子アダルト青帯オープンクラス決勝戦はニコリー・セキタニ(セキタニ柔術アカデミー)と渡辺瑠里子(AXIS)の日本勢同士の対戦でニコリーが腕十字で勝利。敗れた渡辺はライトフェザーで優勝している。
今大会のMVPはニコリーだろう。ニコリーはギとノーギで11試合を戦い、全試合一本勝ちで4つの金メダル=クァドラプルゴールドを達成し、さらにグアム行きのトラベルパックも獲得。マリアナスオープンでも活躍するのは間違いないだろう。