61kgトーナメント本命・横山大鋳に訊く"KIT勝負のポイント"
61kgトーナメント本命・横山大鋳に訊く"KIT勝負のポイント"
買取大吉 presents KIT9
7月28日(日)、都内某所では「買取大吉 presents KIT9」が開催される。
今大会の目玉は、61kg・賞金30万円トーナメントであり、すでに国内選りすぐりの軽量級メンバーが名を連ねている。
注目の一人は、昨年のJBJJF全日本選手権・黒帯ライトフェザー級を制したスウェルズ柔術ジムの横山大鋳だ。
過去のKITでも2勝1敗と勝ち越し。今大会はフィジカルで有利に働くであろう前日計量の61kgトーナメントでもあり、本命の呼び声が高い。
Jiu Jitsu NERDでは、6月のIBJJFアジア選手権、7月のKITとビッグマッチが続く横山にインタビューを行い、現在のコンディションや意気込みを尋ねた。
――次戦は、アジア選手権だと思います。昨年優勝された全日本選手権以来の大一番になると思いますが、現在のコンディションはいかがでしょうか?
横山:去年末から今年3月くらいにかけてコロナや喘息や胃腸炎と体調を崩してばかりで、全日本で運を使い果たしたという感じだったのですが、いまはそれも終わって、バッチリです。怪我もなく体調もいいです。
――そうだったのですね。現在の練習環境はいかがでしょうか? 練習テーマなどもあれば話せる範囲で教えてください。
横山:基本は所属のスウェルズで家族や会員さんたちと練習しています。その他に、CAVE BJJ、パラエストラ渋谷、グラバカ赤羽でも指導させてもらっていて、そこでも結構がっつりスパーさせてもらっています。あとは週一くらいでカルペ広尾の選手練に参加させてもらっています。
練習内容で言うと、最近は(弟・横山)武司のMMAやADCCなどを見た影響でノーギやレスリングの技術を取り入れたりしています。
――アジア選手権の次月に行われるKIT賞金トーナメントについても聞かせてください。階級は、61kgですので、ルースターとライトフェザーの中間です。横山選手にとっては、どのように影響しそうでしょうか?
横山:普段、自分はライトフェザーで試合に出ているので、あまり水抜きに頼らないでしっかり体重を調整できれば有利かなと思っています。
――まだ、全てのトーナメント出場選手が発表されていませんが、過去のKITや昨年の全日本決勝で対戦したエリック(メネギン)選手や、全日本のルースターで優勝した(イアゴ)ウエノ選手などもいます。現段階で警戒する選手はいますか? あるいは誰と対戦したいといった相手はいますか?
横山:連盟のトーナメントだとルースターの選手と試合することはないので、新鮮で楽しみです。
エリックとはもうあんまりやりたくないです。極めのプレッシャーがすごくていつも本当にしんどいので…。
――アジア選手権後、1ヶ月でKITのルールや体重などに適応するのは、問題なさそうでしょうか?
横山:ありがたいことにKITは3度目になるので、ルールは問題ないです。
体重も順調ではあるんですが、50kg台というのは10年ぶりくらいなので少し不安です。
――ご自身にとっては、どちらのルールが戦いやすいというのはありますか? またKITルールで勝つために必要なポイントはどのあたりにあると考えますか?
横山:3度目なので気をつけることはわかっているのですが、正直KITルールはあまり得意ではないです。
自分はどちらかというとポイントで勝つことが多いので、一本取れたらいいですけど、そうじゃない場合は延長戦の最初の展開が大事だと思っています。
――なるほど。では、直近の大会出場とは別に、横山選手の中長期的な目標などがあれば教えてください。
横山:人生で一度はムンジアルに挑戦したい気持ちはあります。ただ、いま出ても勝てないので、まずは選手練でもやられないくらいうまくなりたいです。
あとは自主制作で教則を出そうと思っていて、もう半分くらいは終わっているんですが、それをしっかり良い内容で完成させたいです。
――それは楽しみですね。最後に大会に向けて意気込みを頂けないでしょうか?
横山:体重的にも有利なので、優勝&賞金狙って頑張ります!
応援よろしくお願いします!