女子団体戦は下馬評を覆して七帝柔道女子チームが優勝
女子団体戦は下馬評を覆して七帝柔道女子チームが優勝
ASJJF TOKYO SPRING 2025 EQUIPE

女子の団体戦は3人制で行われ、青&紫帯・-200kgに3チームがエントリーしていた。
その中で決勝戦に勝ち上がったのはTeam Powerなる東名阪の混合チームと、七帝柔道をバックボーンとするTeam Gottz Hinaだった。
Team Powerは東京の柳朝海、名古屋の山下明梨、大阪の上田真央が組み、この3人ともがSJJIFワールド優勝などの輝かしい戦績を持つ強豪揃い。
対するTeam Gottz Hinaは、大学時代に寝技主体の七帝柔道を学び、その後に柔術に転向した3選手で組まれたチームで、後藤飛名の逞しい背筋からチーム名が取られたとのことだ。
大会前から本命と目され、ヘビー級の上田とミドル級の柳を擁するTeam Powerは体格差で優位な試合となるかと思われたが、Team Gottz Hinaが健闘し、先陣を切った2人が勝利し勝ち越しで勝利を決めた。
そして最後の大将戦では上田が意地を見せてアームロックを極めて勝利したが、トータルでは2-1でTeam Gottz Hinaの勝利となり、団体戦を制した。
体格差を跳ね除けて、柔よく剛を制すを体現して団体戦優勝を果たしたTeam Gottz Hina。
ブラジリアン柔術とは違った技術体系を持つ七帝仕込みの寝技スキルが勝利のカギだったのは間違いないところだろう。

女子団体戦の決勝戦・先鋒戦は東北大出身の佐々木未羽が柳朝海に対し、ガードからバックを奪い、4-0で勝利。

続く中堅戦では北大柔道部出身で中井祐樹の後輩に当たる後藤飛名が、山下明梨をガードからの腕十字で瞬殺。試合時間は1:03という秒殺劇だった。

すでにチームの敗北が決まっていた上田真央だが大将の意地を見せ、東大柔道部出身の河本理倫子からアームロックを極めて一本勝ちし、一矢報いた。

3チームの巴戦で2勝を挙げて優勝のTeam Gottz Hina。七帝柔道・女子部の卓越した技術が光った。

今大会では3チームの出場だった女子の団体戦。今後はさらに出場チームが増えることを期待したい。