横山大鋳「僕の試合を覚えてる人はいないと思う」

2025年２月23日（日）、新百合21ホールで初の有観客大会を開催する「KIT10」。

今大会に出場する横山大鋳（スウェルズ柔術ジム）はKITのセミレギュラー選手で、前回大会にも出場し、賞金トーナメント決勝戦まで勝ち進むも、そこで敗れ惜しくも賞金を逃した。

だが安定した試合ぶりには定評があり、レギュラートーナメントでも好成績を残す横山にインタビューを試みた。

──KIT10・出場選手インタビュー、横山大鋳選手です。宜しくお願いします。 まず最初に聞いていきたいのが2024年12月に開催されたJBJJF全日本です。黒帯ライトフェザー３位入賞おめでとうございます。この３位入賞、これをおめでとうと言っていいのかどうかというところ本人から聞きたんですが、 どうですか？

横山：悔しいですね。一応、２回勝って３試合目で負けちゃって３位だったんですけど、やっぱ結構ボコボコに負けた試合にされちゃったんで、すごい悔しいですね。

──横山選手は昨年の全日本チャンピオンだし、表彰台にも常に立っているという選手です。 今回は３位で、これまではあそこまで攻め込まれる場面はなかなかなかったとは思うんですけど、優勝した岡泉海選手、戦ってみてどうだったですか？

横山：めっちゃ強かったですね。もう本当に終わってすぐ思ったのが、なんかもう暴れられてめちゃくちゃにされちゃったみたいな感じで思ったんですけど、試合動画を見返すとやっぱり細かいところがすごい上手でで。やっぱり体の力とか勢いとかもあって、全体的に本当に負けちゃいましたね。本当に完敗っていう感じで。ただまあなんかいろいろと、やっぱり自分の技術的な間違いはたくさん見つかっ ので、出てよかったしま対戦できてよかったなって思いました。

今年のJBJJF全日本では準決勝で岡泉海（CARPE DIEM MITA）に敗れ３位となった。

──今回のJBJJF全日本は岡泉選手の攻撃力の高さというのが、かなり際立ったものがあったと思います。とはいえ横山選手も非常にテクニカル、そしても安定した試合ぶりっていうところが定評がある と思うんですけど、それについてはどうですか？

横山：そうですね。やっぱり安定したとかっていうことしか言われないんですが、KITにもたくさん出させてもらってるんですけど、なんかそんなに目立った動きとかはないので、やっぱちょっとその辺、なんていうのか安定したところから何かもう一つ武器をつけたいところではあるっていう感じではありますね。

──確かに安定してる。大きく崩れないと思いきや、その反面として大きく爆発するでもなく。そういうのが淡々と、でもそれがトーナメントにはすごい大事なことだ と思うんですよね。常に80点以上90点ぐらいを叩き出すみたいなところがあると思うので、やっぱりそれが今までの横山選手の戦績にも反映してるんじゃないかなと個人的には思っています。KITにもたくさん出てもらっている中で、過去のKITで印象に残っている試合とかなんかありますか？

横山：たくさんあるんですが、やっぱ自分的にはエリック（メネギン）と２回戦ってて、KITで２回戦っている間にも別の大会で戦っていたりとかで、自分の中では割とKIT＝エリックみたいなところがあって。KITでの戦績は１勝１敗でイーブンです。

──前回のKITの賞金 トーナメントではエリックが勝ってますね。通算成績はどうですか？エリックとの試合では。

横山：去年のJBJJF全日本で僕が勝ってるんで、２勝１敗ではあるんですけど、直近は僕が負けちゃってますね。

エリック・メネギン（IGLOO）とはKITで２戦しており１勝１敗。初対戦では横山が勝利している。

２回目の対戦が賞金トーナメント決勝戦で、惜しくも敗れ賞金を逃した。

──その間近の負けが賞金トーナメント決勝戦で、賞金30万円を取り逃した感じでしたね。ブラジル人はお金かかると異常に強さを発揮しますから、やっぱりブラジル人のお金っていうモチベーションが、そこに飲まれちゃったかなっていうのはありました。とはいえ勝ち越してるっていうことなので、さすがと思います。そして今回のKIT10は初の有観客になります。これについてはどうですか？

横山：本当に記念すべき大会に呼んでもらえるっていうのは本当にめちゃくちゃ光栄です。すごく嬉しいですね。やっぱり柔術ってアマチュア競技で、あまりこういうのは見に来てもらうっていうことを経験できることはすごい少ないので、すごい嬉しいですね。楽しみです。

──このKIT10は普通の大会があって、そこで結果を残している選手に出て欲しいと思っているので、そういったレギュラーのトーナメントで常に表彰台に立ち、過去のJBJJF全日本のチャンピオンでもありますから、常にKITでも声をかけている状態です。やはり有観客だとモチベーションも変わったりしますか？

横山：やっぱりこうやって見ていただくっていうことの意識が強いんで、モチベーションは高くなるんですけど、こういう有観客のプロマッチ的なのは初めてなんで、本当に頑張ろうっていう気にはなってますね。特に今までそんなにKITでは面白い試合をしてないっていうイメージが自分ではあるんで、こう直接見てもらうってなったらやっぱ面白い試合したいなっていう意識がありますね。もう勝ち負け以上に、面白い試合したいなとは思ってますね、はい。

──面白くない試合といってもレギュラートｰﾅﾒﾝﾄのIBJJFルールとかだと本当に1アドバンテージやレフェリー判定で勝敗が決まってしまうので、慎重になるのも仕方がないというか、慎重で手堅いから、そういう積み重ねがいまの戦績になってるんで、そこはしょうがないことだと思います。それで面白い試合してるけど、いつも負けてるよね、っていうよりは手堅くでもいいからまずは勝っていってる。それがJBJJFの全日本チャンピオンというところにまで、日本一のところまで到達するのはそういう積み重ねだと思うので、それは全然いいと思います。

横山：KITは通算でかなり試合をさせてもらっていて、まぁちょっとさっきも言ったんですが、たぶん僕の試合を覚えてるみたいな、印象に残ってるシーンとかっていうのがある方って、あまりいないと思うんで、この機会がすごいいいタイミングだと思うんで、いい試合をして皆さんの記憶に残るような動きをして、それでしっかり勝ちもつかみたいと思うので、応援よろしくお願いします。頑張ります。

「KIT10」
日程：2025年２月23日（日）
会場：新百合21ホール
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