アダルト黒帯は海外勢が猛威を振るう中、軽量級で日本人が2つの金メダルを獲得
アダルト黒帯は海外勢が猛威を振るう中、軽量級で日本人が2つの金メダルを獲得
IBJJF ASIAN 2024
昨年5年ぶりに開催されたIBJJFアジアが再び今年も開催された。
今年は千葉の千葉ポートアリーナでの開催で、6/28-30の3日間に渡って行われている。
今回のIBJJFアジアは2006年の初開催以来、過去最大規模の大会となり、参加国は38カ国、参加人数は2100人を数えた。
試合のマット数は10面で3日間、さらに大会1か月前には早期締め切りで、参加申し込みを躊躇していた選手たちは大会に出れないという憂慮すべき事態にもなっていた。
大会初日は金曜日の平日だったが、それでも普通にアダルト紫帯のトーナメントが行われていたのだから、この盛況ぶりは目を見張るものがある。
海外勢では韓国からの参加者の増加が顕著で、最大派閥の1つであった“チョイバー”の考案者であるチョイ・ワンチョイのWIRE BJJからは総勢55名もの選手が参加し、33個のメダルを獲得という好成績を残した。
その中にはアダルト黒帯のフェザーとライトの金メダルも含まれており、韓国勢の参加者の多さと強さには大いに驚かされた。
さらにアダルト黒帯はルースターとライトフェザー以外は海外勢が猛威を振るい、金メダルを強奪していった。
今後も海外じゃらのアジア参戦は増えていくことと思われ、日本勢は苦戦を強いられていくのは想像に難くないところだ。
そんなIBJJFアジアから最初のレポートはアダルト黒帯の決勝戦を紹介していく。
ルースター決勝戦
高杉魁 / ALMA FIGHT GYM HOMIES
vs
篠田光宏 / トライフォース
昨年は茶帯でアジア優勝した高杉が篠田からスイープして2-0で勝利、アジア2連覇。来年のムンジアル参戦を高らかに宣言した。
ライトフェザー決勝戦
石黒翔也 / CARPE DIEM MITA
vs
野村優眞 / PATO STUDIO
ともに準決勝で韓国人選手から勝利して迎えた決勝戦の日本人対決は石黒が絞めで秒殺一本勝ちで優勝。石黒は全試合一本勝ちでぶっちぎりの強さを見せた。
フェザー決勝戦
ユン・ミンホ / WIRE BJJ
vs
ムンクバヤル・アルタントゥグス / イクイリブリアムMMA
前評判通りの強さを発揮し、アジア初参戦で初優勝となったユン・ミンホ。ユンはマリアナスプロコリアでもWゴールド獲得しており10月にはグアムの賞金トーナメントに参戦する。
ライト決勝戦
イ・ジェヨン / WIRE BJJ
vs
アリエル・タバック / ATOS
韓国のイ、オーストラリアのアリエルという韓豪対決となったライト決勝戦は2-2/2-1という1アドバンテージ差でイが接戦を制した。
ミドル決勝戦
タイナン・ダルプラ / AOJ
vs
エルメス・パンタジディス / CARPE DIEM JIYUGAOKA
昨年に引き続きアジア参戦のタイナン、今年は適正体重のミドルで優勝。準決勝でムリーロ・タケシ、決勝戦でエルメスから一本勝ちで元ムンジアル王者の貫禄を見せつけた。
ミディアムヘビー決勝戦
オーランド・モンテイロ / キムラインターナショナル
vs
ルーカス・ヒベイロ / アリアンシ
ともにブラジル人だがオーランドはハワイ在住でルーカスはアブダビ在住。試合は絞めを極めたオーランドが優勝を果たす。
ヘビー決勝戦
アルタン・バンデイラ / グレゴーグレイシーJJ
vs
シャビエル・シウバ / EVOX BJJ
昨年のJBJJF全日本Wゴールドのシャビエルがアジア制覇を目論んで参戦も決勝戦でアルタンの絞めに敗れ準優勝に終わる。
スーパーヘビー決勝戦
ダンテ・カノ / アリアンシ
vs
ファワズ・ハリル・ハダディン / Jiu Jitsu For Lifeカナダ
この階級は日本人選手の参戦がなく海外勢のみで争われている。だがこれから日本人の重量級も増えてくると思われ来年は日本人選手の参戦を期待したい。
ウルトラヘビー決勝戦
マルロン・バルボーザ / ボンサイ
vs
パク・ヨンジュン / RATEL BJJ
昨年のアジア茶帯王者のパクからフットロックを極めて一本勝ちしたマルロンはボンサイファミリーのクリスチアーニの旦那さん。オープンクラスでの3位入賞している。
オープンクラス決勝戦
ジェファーソン・ゴテウ / チェックマット
vs
オーランド・モンテイロ / キムラインターナショナル
階級別ではメダル獲得ならずだったジェファーソンがミディアムヘビー優勝のオーランドから6-0で勝利してアジア戴冠。