髙本奈月「柔術ストーリーズ」 第1回「はじめまして!」
髙本奈月「柔術ストーリーズ」 第1回「はじめまして!」
Column
TATORUの髙本奈月です。
Jiu Jitsu NERDの初コラムなので今回は自己紹介をさせていただきます。
私は熊本で柔術のインストラクターをしながら選手としても活動しています。2023年の主な成績としては、IBJJFワールドマスター、IBJJFアジア柔術選手権で優勝。我ながらよい成績だったなと思っていますが、2024年もまだまだ挑戦し続けます。
こんな私なので、みんなに運動神経よさそうと言われるのですが、実は小さい頃から運動音痴でかけっこはいつもビリ、泳ぎも球技もとても苦手でした。
そんな感じだったので、中学生では美術部に入ったのですが、2年生になる時に選択授業でダンスか柔道かがあったんですが、道着着てみたいなーという理由で柔道部へ。3年生になりそのまま引退したので柔道歴は実は1年半で、ほとんど何もできなかったです。
高校では果物が好きだったので、園芸科のある農業高校に入りました。それから専門学校に進学し、資格をとり、保育士の道へ。その頃、働きながら新しい趣味として通い出したのがブラジリアン柔術でした。
なぜ柔術を選んだかは、単純に強くなりたいという思いがあったのと、自分に誇れるところがなかったので一生のうちに何か一つでいいので全力で取り組んでみたいと思ったからです。
白帯時代の髙本奈月
柔術に出会ってからは生活の中心が柔術になりました。働くのも柔術を習うため、1日の終わりに柔術をするというゴールがあったので毎日の仕事も頑張れていました。
柔術が楽しくてしょうがなく、TATORUに行くのが最高のリフレッシュでした。
そのうち試合に出て自分の力を試したいと思うようになり、もっと柔術がしたい!強くなりたい!と融通のきく仕事に転職することを考えていました。
そんな時にタイミングよくTATORUもインストラクター募集をしていて大好きな柔術を仕事にすることができました。また私が幼稚園で教えていた体操をそのままキッズクラスで教えはじめました。
しかし、指導はそんな簡単ではなく、学ぶ側と教える側のギャップに悩んだ時期もありました。色んな壁にぶつかりながらも周りにサポートしてもらいここまでこれました。
今は、こんなに面白い柔術という格闘技があることをたくさんの人に知ってほしいし、やってみてほしい。始めた人にはとことん楽しんで欲しいという思いでインストラクターをしています。
今年の3月で柔術を始めて丸6年になります。
都会の方が柔術は盛んですが、私が熊本で活動し続ける理由はTATORUにあります。
柔術を始めてから今まで、私を成長させてくれたのはTATORUとその仲間たちです。
実際TATORUには練習仲間が400人以上います。これは都会に行ってもなかなかありえない環境だと思います。
試合の遠征は時間やお金がかかりますが、高亀先生と切磋琢磨しながら日々指導、撮影、SNS更新、接客などあらゆることをしながら仕事を学んでいけるのもラッキーだと思っています。
ところで、私の強さの秘訣はこの練習環境と、よく食べてよく寝ることです。
そして、今年の最高目標はムンジアルで1位になることです。他にも多くの大会に出場したり、練習会に参加したりと活発に活動していきたいと考えています。
この月イチ更新ののコラムでは、私の熊本での柔術ライフや、試合遠征記、いろんな人との出会いで感じたことなどを色々書いて見たいと思っています。よろしくお願いします。
これからもぜひ読んでくださいね!
髙本奈月
昨年のワールドマスターではマスター1茶帯フェザーで優勝した髙本。今年はムンジアルでの優勝を狙う。