ブルテリアのお膝元・浜松で開催のブルテリアオープン2024は日系ブラジリアンが活躍
ブルテリアのお膝元・浜松で開催のブルテリアオープン2024は日系ブラジリアンが活躍
ブルテリアオープン2024
(株)ムンディネロが主催するブルテリアの名を冠した大会は夏にコパブルテリア、冬にブルテリアオープンが定期開催されている。
この他にも春にはブルテリアキッズがあり、この3つがムンディネロ主催の3大大会といえるだろう。
今大会はムンディネロのお膝元である静岡県の浜松市にある浜松市武道館での開催で、ブルテリアオープンとブルテリアキッズオープンの2大会が2ヶ月連続で行われた。
今回レポートするのはオトナだけの大会であるブルテリアオープンで、浜松=ボンサイ柔術の本拠地でもあるだけに、ボンサイ所属の日系ブラジリアンたちが総登場していた。
これに加えてブルテリアがスポンサーしている選手やマスター黒帯のベテランたちが入り乱れて熱戦が続出。
一本決着も多く見応えある大会となっていた。
特筆すべきはボンサイ柔術のベテラン黒帯であるパウロ・フェレイラだ。
パウロは三重県にあるボンサイ柔術の支部長で、白帯から黒帯までをボンサイ柔術で育った生粋のボンサイ柔術家。
大柄な体躯ながら、素早い動きで階級&無差別でWゴールドを獲得し、ボンサイ柔術といえばソウザファミリーという印象があるが、ソウザファミリー以外にもこんなにも強くテクニシャンな黒帯がいるのだということを知らしめた。
またアダルト紫帯はボンサイ柔術所属の若手たちが勢いのある試合を見せており、特にオープンクラス決勝戦のラファエル・ユージ・ペレイラとユージ・サトーのボンサイ・ユージ対決が互いに極め狙いのスリリングな展開となり、最後はユージ・サトーがエゼキエルを極めて一本勝ち。
フェザーを優勝し、オープンクラスを制覇してWゴールド獲得を目論んでいたラファエル・ユージ・ペレイラを粉砕している。
なお来年はこれまでコパブルテリアを定期開催していた愛知県武道館が改装のため使用不可となるため、コパブルテリアは開催休止となり、ブルテリアオープンのみが行われる見込みだ。
その他にグラップリング大会の「リアルキングトーナメント」を復活させるプランもあり、この浜松市武道館は愛知県武道館に続くムンディネロ主催大会の新たな聖地となっていくことだろう。
マスター3黒帯ヘビーとオープンクラスで優勝したパウロ・フェレイラ(ボンサイ柔術)。決勝戦はどちらも一本勝ちで凄まじい強さを見せていた。
アダルト紫帯フェザーはラファエル・ユージ・ペレイラ(ボンサイ柔術)と石川蘭都(ハシャーンジム)のワンマッチ決勝戦。ユージが三角絞めから腕を極めて一本勝ち。
ユージ・サトーとラファエル・ユージ・ペレイラのボンサイ柔術2人による"ユージ対決"がアダルト紫帯オープンクラス決勝戦で行われ、一進一退の攻防の末にユージ・サトーがエゼキエルで一本勝ち。これは今大会のベストマッチだった。
これまでノーギ&グラップリングで活躍していた渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)だが黒帯昇格後はギの試合にも積極的に参戦。今大会ではマスター1黒帯ライトフェザーのワンマッチ決勝戦で新美慎(小川柔術)をRNCで極めた。
ブルテリアがスポンサーしている選手の一人である澤田真琴(DRAGON'S DEN)が遠征して参戦。マスター4黒帯ライトフェザーのワンマッチ決勝戦で羽佐田徳夫(BJJ CORE JAPAN)をレフェリー判定で破って優勝。
ホジェリオ・クリスト(EVOX BJJ)もブルテリアのスポンサーアスリート。マスター4黒帯ライトのワンマッチ決勝戦で森下和幸(イチケン柔術アカデミー)から1:16 三角絞めで破って優勝を果たす。
圧巻の試合ぶりだった生田誠(トラスト柔術アカデミー)はマスター4黒帯フェザーのトーナメント2試合を極めきって優勝。1回戦は腕十字、決勝戦は三角腕十字で極めている。
キッズ時代から活躍する渡邊花美(ボンサイ柔術)が女子アダルト青帯ライトフェザー決勝戦でレティシア・ヒラノ(EVOX BJJ)から5:33 腕十字を極めて一本勝ちで優勝。渡邊はSJJJF柔術甲子園、IBJJFアジア、SJJIFワールドでも優勝している実力者だ。