スーパーファイトはゴードン・ライアンが2連勝、次回大会でカイナン・デゥアルテと対戦へ
スーパーファイトはゴードン・ライアンが2連勝、次回大会でカイナン・デゥアルテと対戦へ
ADCC 2024
現在のグラップリングシーンで“絶対王者”ともいえるゴードン・ライアンは今大会ではレギュラートーナメントに参戦せず、スーパーファイト2連戦に挑んだ。
大会初日は過去に因縁のあるフェリッペ・ペナ“プレギーサ”とのリマッチが組まれ、2日目は前回大会の無差別級王者であるユーリ・シモエスとのマッチアップだ。
ゴードンとプレギーサは過去に4度の対戦経験があり、初対決は2016年のスーパーファイトでプレギーサがRNCで一本勝ち。
その後は2017年のADCCのオープンクラス決勝戦だったが、ここでもプレギーサが判定勝ちして2連勝。
だが、その後の3戦目のWNOにおける対戦では試合直前に親友のレアンドロ・ロの急逝で心理的に試合ができる状態ではなかったプレギーサが口頭でのタップ=バーバルタップで敗北している。
そして迎えた4戦目がこの試合で、プレギーサのテイクダウンを切り返したゴードンがトップポジションとなり、そのままキープして勝利している。
また大会2日目のユーリとのスーパーファイトでは終始ゴードンがポジショニングで圧倒し、マウントを奪うとあえてガードに戻させて再びパス&マウントでポイントを追加し、21-0という大差の判定勝ちでスーパーファイト2連勝を飾っている。
この勝利により、無差別級を制したカイナン・デゥアルテとスーパーファイトでの対戦が決まったゴードンは2026年大会で最強の敵を迎え撃つこととなる。
近年はコンディションに難があるゴードンとADCC3連覇中のカイナンの対戦はまさにスーパーファイトというに相応しいビッグカードで、ゴードンは2019年から続くADCC連勝記録を更新できるかに注目が集まるだろう。
スーパーファイト
ゴードン・ライアン
vs
フェリッペ・ペナ
遺恨の精算マッチとして組まれたスーパーファイトが大会初日のハイライトだった。
20分の本戦に10分の延長戦のスーパーファイトは延長戦でプレギーサのテイクダウンを切り返したゴードンが2-0で勝利。
スーパーファイト
ゴードン・ライアン
vs
ユーリ・シモエス
スーパーファイト2戦目は前回大会の無差別級王者のユーリからポジショニングで圧倒したゴードンが21-0で完勝。スーパーファイト2連勝を飾っている。
+99kg決勝戦
フェリッペ・ペナ
vs
ルーク・グリフィス
スーパーファイトで敗れたプレギーサだがレギュラートーナメントでは危なげなく勝利。決勝戦はRNCで一本勝ちしている。
オープンクラス決勝戦
カイナン・デュアルテ
vs
サイボーグ ・アヴェルー
-99kgクォーターファイナルでも対戦している両者が無差別決勝で再び激突。43歳のサイボーグの奮闘ぶりに注目が集まったが、階級別の試合と同じくギロチンでカイナンが一本勝ち、2階級制覇を果たしている。
ADCC3連覇に加え、2階級制覇も果たしたカイナン・デゥアルテは現在最高のグラップラー。次回大会の2026年大会でゴードン・ライアンとのスーパーファイトが決定している。