日系ブラジリアンのミレーナ&カロリーナが一本勝ちで優勝しグアムのマリアナスオープン出場決定
日系ブラジリアンのミレーナ&カロリーナが一本勝ちで優勝しグアムのマリアナスオープン出場決定
MARIANAS PRO JAPAN 2024
女子の「マリアナスプロジャパン」では黒帯以外はオープンヘビーのみにトラベルパックが贈呈された。
男女差別の観点からしてこの措置はいかがなものかと思われるが、そもそも柔術において男女の選手層には大きな差があり、そもそもの試合数からして違う。
それだけにこの措置も仕方ないかと思われるが、今後は女子の選手も増えていけば男子と同様にオープンライトとオープンヘビーにトラベルパックが贈呈されることとなるだろう。
そんな女子のトラベルパック争奪戦は黒帯と茶帯で日系ブラジリアンのミレーナ・カオリとカロリーナ・クワハラが優勝した。
そのミレーナもカロリーナも決勝戦を一本勝ちで優勝しているのは特筆モノだろう。
そして紫帯では過去にプロマッチの「KIT」で対戦経験がある吉永愛と奥富夕夏が決勝戦で再戦。
前回は敗れている吉永が奥富をサドンデスで破って優勝、トラベルパックを獲得している。
また最多エントリーの12人の間で争われた青帯では3試合を勝ち抜いた上田真央が優勝しグアム行きを決めている。
In female's "Marianas Pro Japan," travel packs were presented only to open heavy except for black belts.
This measure may seem unwise from the perspective of gender discrimination, but there is a big difference in the number of male and female competitors in jiu jitsu, and even the number of matches is different to begin with.
However, if the number of female's competitors increases in the future, travel packs will be given to open lightweight and open heavyweights as in the case of male.
The female's travel pack competition was won by Japanese-Brazilians Milena Kaori in black belt and Carolina Kwahara in brown belt.
Both Milena and Carolina won their finals by submission.
In the purple belt division, Ai Yoshinaga and Yuka Okutomi, who had previously competed in a professional match at "KIT," rematched in the final.
Yoshinaga, who lost last time, defeated Okutomi in a sudden death match to win the tournament and the travel pack.
In the blue belt division, which had the largest number of entries (12), Mao Ueda won after winning three matches and was selected to go to Guam.
女子アダルト黒帯オープンライト決勝戦はライトフェザー決勝戦と同じくミレーナ・カオリ(ALMA FIGHT GYM HOMIES)と村上彩(CARPE DIEM MITA)の顔合わせ。ライトフェザー決勝戦はトーホールドでミレーナが一本勝ちしている。
階級別の試合に続き、オープンライトの試合でも腕十字を極めて一本勝ちしたミレーナ。このワンマッチ決勝戦を制し、金メダル&トラベルパックを獲得。
ミレーナはライトフェザーの2試合、オープンライトの1試合の3試合を全て一本勝ちで優勝しWゴールド。昨年のJBJJF全日本の黒帯Wゴールドの実力をいかんなく発揮した。
色帯時代は海外大会にも挑戦していたミレーナだが黒帯になってからはこのマリアナスオープンが初めての黒帯としての海外遠征となる。好成績を期待したい。
女子アダルト茶帯オープンライト決勝戦はカロリーナ・クワハラ(INFIGHT JAPAN)と中山有加 (Yawara)のワンマッチ決勝戦。この両者は階級別のライトでもワンマッチ決勝戦で対戦し15-0でカロリーナが勝利。オープンライト決勝戦は絞めを極めて一本勝ちした。
カロリーナに2連敗した中山だが、今大会までは柔術デビュー以来無敗を誇っていた。その中山に勝利、しかも一本勝ちしたカロリーナの試合ぶりは流石だった。
今大会に出場するまでブランクがあったカロリーナだが、そんなことは感じさせないほどの動きで圧勝した。グアムの女子茶帯との対戦は楽しみだ。
女子アダルト紫帯オープンヘビー決勝戦は吉永愛(パラエストラ岐阜)と奥富夕夏(リバーサルジム新宿Me,We)の青帯以来の再戦。前回は僅差で敗れた吉永がサドンデスで奥富を破り、リベンジ&優勝を果たす。
本戦は引き込んでいった吉永だがサドンデスになってからはスタンドの攻防で互角に渡り合い、最後は渾身のスイープを決めての劇的な勝利となった。
最多人数トーナメントとなった女子アダルト青帯オープンヘビーのエントリーは12人。最大3試合を勝ちぬいて優勝した上田真央(吹田柔術)が激戦を勝ちぬいてグアム行きのトラベルパックを勝ち取っている。