日本最強の女子青帯、ニコリー・セキタニ「いま17歳で柔術歴は15年」
日本最強の女子青帯、ニコリー・セキタニ「いま17歳で柔術歴は15年」
DUMAU INTERNATIONAL 2024
いま日本の柔術シーンでは女子の選手層が激増している中、最も勢いがあるのが今回紹介するニコリー・セキタニ(セキタニ柔術アカデミー)だ。
まだ現役高校生の17歳で、本来はジュブナイル青帯の年齢カテゴリーだがASJJF主催大会ではアダルトでも試合出場し数多くの結果を残している。
GW期間中に開催されたASJJF「ドゥマウインターナショナル」ではギとノーギでWゴールド=クァドラプルゴールドを達成し、4つの金メダルを手にした。
またASJJF主催のプロ柔術「ART」や無観客&配信大会「KIT」にも出場し、どちらの試合でも一本勝ちで勝利したのは記憶に新しいところだ。
昨年のASJJFランキングではジュブナイル青帯で1位を獲得し、名実ともに国内トップ選手となった。
そんなニコリーのインタビューを紹介する。
──ニコリー・セキタニさん、いつ柔術を始めましたか?
ニコリー:2歳くらいから始めました。
──いま何歳ですか?
ニコリー:いま17歳です。
──じゃ柔術歴が15年あるってことですね?
ニコリー:はい、そうです。
──なんで柔術を始めたんでしょうか?
ニコリー:最初はお父さんが先生で遊びで始めたんですけど、大きくなるにつれ、どんどん好きになってそれで続けて今までやっています。
──いつ頃から柔術を本気でやろうと思いましたか?
ニコリー:本気でやろうと思ったのは中学生くらいです。
──本気でやろうと思ったきっかけって何がありますか?
ニコリー:本当は小さい頃から世界選手権に出てチャンピオンになりたいという夢はあったんですけど、ちゃんと練習をしたりとか負けるのがすごい怖かったので、あんまりそれに向き合いたくなかったんです。でも中学生になってからたくさん大会に出るようになって、怖いっていう気持ちがなくなったので、本気で柔術をやろうと決めました。
──今はどんな感じで練習してますか?
ニコリー:道場では男の子とたくさんやるんですけど、自分の好きな技をたくさんやって、プラスで自分の先生であるお父さんからこれを直した方がいいよというところをたくさんやっています。
──いまセキタニ柔術アカデミーは若い子たちが結構多いと思うんですけど、オトナの大きい人たちもいっぱいいるんですか?
ニコリー:はい、結構います。
──そういう人たちとも一緒に練習してるんですか?
ニコリー:はい、やってます。
──自分より大きい人たちと練習するときに気をつけていることはありますか?
ニコリー:自分より大きい人とやるとすごい力の差とかが出るのでいつも身体を縮めて練習して怪我しないように大事に考えています。
──いまギとノーギを両方やってますね。ギとノーギ、どっちも出てて、ノーギの練習の日とかもあるんですか?
ニコリー:はい、あります。でもノーギは週2くらいで少ないですね。
──それでもノーギの大会でも優勝とかしてるんで、その練習量でも大丈夫ってことですか?
ニコリー:やっぱりたぶん柔術、ギの方がたくさん助かっていると思います。最初は慣れなくて難しかったんですけど、ちょっとずつノーギにも慣れてきて大丈夫です。
──今後はギもノーギもずっとやっていくって感じですか?
ニコリー:はい、そうです。
──いまニコリーの体重は何キロくらいなんですか?
ニコリー:体重は56キロくらいです。
──それで無差別とかで結構勝ってるじゃないですか。無差別とかで体重が重い人とかで使うテクニックとかって何かありますか?
ニコリー:やっぱり練習と同じように身体を縮めてやるっていうことと、やっぱりスピードをもうちょっと出すといけると思います。
──大きい選手にはそういうスピードが大事ということですね。試合では一本勝ちも多いんですけど、毎回試合の時には1本勝ちを狙ってるんですか?
ニコリー:はい、ポイント勝ちじゃなくて1本で極めたいと思っています。やっぱり本当の柔術というのは1本が一番だと思うんです。全部の試合を極めて勝ちたいです。
──これからの目標なんかありますか?
ニコリー:まず練習たくさんして9月に日本で開催されるSJJIFの世界選手権に出て優勝したいです。そこでギとノーギで4つの金メダルを狙いたいです。