【メディアディレクターコラム】 第11回 「買取大吉 presents KIT9」を終えて
【メディアディレクターコラム】 第11回 「買取大吉 presents KIT9」を終えて
メディアディレクターコラム
先週末に都内某所で開催したオレ主催のイベント「買取大吉 presents KIT9」が終了し、早くも1週間が経とうとしている。
いまは大会後の残務に勤しみつつ、すでに次回大会のオファーも進めている状況だ。
まずは無事に終わらせることができてホッと胸を撫で下ろしてる次第で、改めて出場してくれた選手の皆さん、開催に尽力して頂いたスタッフや関係者の皆様、協賛して頂いたスポンサーの方々にお礼を言いたい。
ありがとうございました。
今大会は同日程にスーパーイベントの「超RIZIN」があり、配信売上的には苦戦するのは覚悟していたが、予想通りにここ最近のイベントの中では最低の部類になってしまった。
これまでとは違って前売券の種類を増やして前売券と前日券を設定したため、いつもは大会前日に一気に売れる視聴チケットが、前日以前に売れていたから発売開始から好調なスタートだった。
こりゃイケるな!と思っていたのも束の間、いつもは伸びる大会前日がほぼ伸びずで、さらに当日券もぼちぼちといったところ。
カード的には悪くないし、久しぶりの賞金トーナメントで目新しさもあったはず、そして何よりも出場してくれた選手たちは気合い入っていただけに、このセールス的な不振は残念だった。
これは選手に否はなく、完全に運営側の問題で、日程を決めてリリースした後に他イベントが被ってきてしまったのだから不運という他なかった。
そして敗戦分析をし始めたら後付け理由はいくらでもあるので、ここは日程的な不運だったときっぱり諦めることにする。
だがマット上の試合は熱戦に次ぐ熱戦で好勝負が多く、本戦前のプレリミナリーマッチから一本決着が続出。
さすがに本戦は拮抗した試合が多くプレリミナリーのようにはいかなかったが、サブオンリーならではのダイナミックな動きとオーバータイムの緊張感はKITならではだったと自負している。
どの試合も見どころがあり、すべてを語りたいところではあるが、それではキリがないので、個人的なベストマッチを1つ挙げるのなら、プレリミナリーマッチでの微笑弦汰vsエイトル・アモリンだ。
プレリミナリーマッチはインビテーションではく、一般公募のいわばアマチュアのワンマッチ。
レギュラートーナメントのように参加費を払っての参加で組んだカードだったが、これがプレリムか!というほどの熱戦となった。
先に仕掛けた微笑が三角絞めに捕えるもエスケープしたエイトルに、さらにキムラで追い込んでいく。
このキムラがかなりのがっちり具合で、往年の桜庭vsホイラーか、ニコリニvsムスメシかというほどの極まりっぷり。
こりゃダメかと思い、いつタップするかだけを注視していたが、なんとエイトルが執念のエスケープ。
そして腕や肩が痛いはずなのに果敢にアタックしていき、試合終了間際には腕十字を極めかけたところでタイムアップ。
勝敗はゴールデンスコアで決まり、鋭いタックルを決めたエイトルが壮絶な極め合いの接戦をモノにした。
この試合は青帯として組んだのだが、選手のレベルが拮抗していれば黒帯ではなくともこのような競った試合になり、好勝負となるということの好例だった。
2人には個人的に金一封の一つも出したいとこだが、残念ながらそんな金銭的な余裕はないため、次回会ったときにでもジウジツナードのTシャツを贈呈させてもらおうと思っている。
そんなKIT9だが、次回は10回目のアニバーサリーイベントを「KIT10」として初の有観客大会として開催する。
これはKITを始めたときに掲げたやりたいことの1つであり、その他の賞金トーナメント開催と外国人選手招聘はすでに実現済みだ。
残すはこの有観客大会開催で、これをやり遂げれば当初の目標は全て果たすことができたことになる。
会場は神奈川の新百合ヶ丘21ホールで、日程は来年の2/23(日)となる。
来年2月まで半年とちょっと、意外と時間がないなというのが正直なところだが、今までの大会同様にしっかりと作っていくので期待して欲しいと思う。
個人的ベストマッチの微笑vsエイトル戦の勝者、エイトル・アモリン。今後の活躍も期待したい。