【メディアディレクターコラム】 第10回 フェルナンデスのギターの思い出
【メディアディレクターコラム】 第10回 フェルナンデスのギターの思い出
メディアディレクターコラム
国産ギターメーカーのフェルナンデスが倒産した。
フェルナンデスといえばX JAPANのhydeを筆頭に有名ギタリストとエンドース契約してシグネイチャーモデルも作っていて、日本のバンドマンたちには馴染みのあるブランドだった。
90年代のバンドブームの頃には海外ブランドのギブソンやフェンダーなどの廉価版的なギターを多数出していたフェルナンデスは人気だった。
かくいう自分も初めて手にしたギターは高校時代の同級生に譲ってもらった中古のフェルナンデスだったし、趣味のバンドを辞めてからは1人でアンプ付きギターのZO-3でお遊び程度にプレイしていた。
このZO-3ギターが発売された当時はアンプ付きのギターというのは画期的ですぐさま人気となり、キャラクターとコラボしたモデルや、フライングVを模ったモデルなどもあって、手軽にギターを弾けるということで人気だった。
過去に病気で長期に渡って入院していたときに当時のガールフレンドが持っていたピンクのZO-3ギターを借り、病院の休憩室に人がいないタイミングを見計らってヤングギターに載っていたタブ譜を見ながらニルヴァーナの「Smells like teen spirit」やガンズの「Sweet child O’mine」、エアロスミスの「Mana Kin」なんかをコピーしたりしていた。
このときの入院生活はガンの治療だったため、手術と抗がん剤治療で3~4ヶ月ほど病院での生活となったが、その治療の合間に弾いていたZO-3ギターは長かった闘病生活の友として数本持っていたギターの中でも最も思い出深い1本となっている。
訳あってこのピンクのZO-3ギターの持ち主とは退院後にほどなくして別れてしまったが、ギターは結局返却するタイミングを失ってしまい、結果的に借りパクしたまま、いまの家のどこかに保管してある。
フェルナンデス倒産のニュースを知り、ふとこのZO-3ギターのことを思い出し、まだ柔術を始める前のバンドマン時代のことをつらつらと書いてみた次第だ。
例によってまったく柔術と関係のない内容となってしまったがご容赦頂きたい。
この画像は入院当時のもの。当時はまだデジカメ普及前で写真はカメラで撮るしかなったので闘病中の画像はこれしか残っていない。