ムンジアルをすべての色帯で優勝のグスタボ・オガワ「1日に2回や3回練習するのが当たり前で、それだけでも難しい」
ムンジアルをすべての色帯で優勝のグスタボ・オガワ「1日に2回や3回練習するのが当たり前で、それだけでも難しい」
ムンジアル2024
今年のムンジアルを茶帯フェザーで優勝したグスタボ・オガワ(AOJ)は、ムンジアルで負けなしのスーパー茶帯だ。
日本にある小川柔術代表のアレッシャンドレ・オガワの長男として日本で柔術を始め、キッズ時代はAOJに特待生として移籍し、いまやスター選手揃いのAOJの中でもトップ選手として活躍する。
グスタボはジュブナイル青帯、紫帯に続き、茶帯でも優勝し、このまますんなりと黒帯昇格かと思われたが、来年も茶帯のままでいるという。
なぜ茶帯のままなのか、苦戦が続く日本勢と海外勢の違いとは?
──はい、グスタボ・オガワ、ムンジアル優勝おめでとうございます
グスタボ:ありがとうございます
──去年は紫帯で優勝、今年は茶帯で優勝しました。
グスタボ:すごい嬉しいです。このタイトルは一番スペシャルで、日本から両親も応援に来てくれて、その他に友達もたくさん見に来てくれて心強かったです。今年はヨーロピアン、パンナムで負けてて、悪いペースでムンジアルになってしまったけれど、たくさんのサポーターたちが来てくれたので、それですごくいい感じで試合できました。ほとんどの試合で極めて勝てたのも嬉しいです。
──今回は3試合を戦って、日本人の福島聖也選手と試合しました。結果的にその試合だけポイントでの勝ちになりました。その試合の感想を教えてください。
グスタボ:拮抗したいい試合でした。すごいハーフが固くてた結構やりにくかったです。でも、うまく自分のペースで持っていけて最後にバックを取れて勝てたのでよかったです。
福島聖也(CARPE DIEM ASHIYA)とはクォーターファイナルで対戦し8-2で勝利。この試合以外は極めて一本勝ちだった。
──決勝戦はチームメイトのスティーヴン・アレクサンダーとクローズアウトしました。去年の決勝戦もクローズアウトしており、同じ選手とクローズアウトになりましたね。
グスタボ:そうです。去年は僕がタイトルもらって、今年は去年もらったのでスティーヴンにタイトルあげました。
──今年は茶帯でムンジアルを優勝して、そのまま黒帯になると思いきや、まだ茶帯のままで頑張るということなんですが、なんでですか?
グスタボ:このいいペースで黒帯に上がりたいので、まだ茶帯でバンバン勝ち続けて、黒帯で勝てるようにしたいです。
──今年も日本から多数の選手が遠征して出場してたんですが、なかなかメダルを取るのが難しい状況です。それについてどう思いますか?
グスタボ:いまは柔術もだんだんもっとプロフェッショナルになってるんで、1日に2回や3回練習するのが当たり前で、それだけでも難しいから、いまは日に5回の練習をしないと勝てないですね。
──日本と世界の違いは何があると思いますか?
グスタボ:僕が思うのは多分練習の回数と、こっちは選手がプロフェッショナルですね。あと栄養士とかリハビリとか、柔術以外でのコーチングだったりメンタルとか、そのプロフェッショナルたちが指導してくれてます。たぶん日本だと大体みんなが自分で考えて練習する形だけど、こっちだとすべての分野でトップのコーチがいるんで、自分に何が足りないか、何をすればいいのかを教えてくれます。その違いが大きいと思います。
──今回茶帯でムンジアルを優勝したことで、ジュブナイル青帯、紫帯、茶帯とすべての帯色でムンジアル王者となりました。次の目標はなんですか?
グスタボ:茶帯でグランドスラムですね。あと茶帯でコイツはヤバい、バケモノだって言われるぐらいの実績を残したいです。黒帯になったときにすぐトップクラスの選手に勝てるぐらいの実力をつけたいですね。
──来年もまだ茶帯のままでグランドスラムを狙っていく、と。
グスタボ:出た大会は全部優勝するし、全部の相手を極めて勝ちます。そしてまたムンジアルで優勝することが目標ですね。
──これからも引き続き頑張ってください。
グスタボ:日本の皆さん、いつも応援ありがとうございます。また日本に帰ったときはよろしくお願いします。